私は将来、仕事として、長期間、海外ボランティアをしたいと思っています。 そのようなことができる職業はあるのでしょうか。
仕事として海外ボランティア(途上国支援)に関わりたいということであれば、三つの進路が考えられると思います。
一つ目は、途上国支援を行っているNGOの職員になる進路。
NGOの職員になるためには、途上国支援に必要となる職種の実務経験が必要とされる場合が多いので、青年海外協力隊の公式サイトなどを参考に、途上国支援で必要とされており、かつ、自分の適性に合っている職種を探して、その職業に就くことを目指してみると良いでしょう。
NGOの職員になる方法や仕事内容については、インターネットを利用して情報収集をし、国際協力NGO入門セミナーに参加するなどすれば、調べることができると思います。
二つ目は、途上国支援を行う国の機関である、独立行政法人国際協力機構に就職する進路。
仕事内容や募集要項の詳細は、独立行政法人国際協力機構の公式サイトで確認できます。
三つ目は、UNICEF(国連児童基金)やUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)などの国際機関で働く国際公務員になる進路。
国際公務員になる方法には以下のようなものがあります。
・国際機関のポストに空きが生じた時に発表される「空席公告」へ応募する。
・外務省が実施しているアソシエートエキスパート(JPO)制度を利用する。
・国連事務局が実施している国連職員採用競争試験に合格する。
・各国連機関が実施している採用プログラムを利用する。
それぞれの方法の詳細については、この回答では到底書ききれませんので、インターネットを利用したり、書店などで国際公務員に関する本を入手するなどして、あなた自身で調べてみてください。
国際機関に勤める場合、英語やフランス語が職務上問題ないレベルで使いこなせることに加え、修士号(大学院の修士課程修了)+数年の実務経験か博士号(大学院の博士課程修了)が必要となる場合が多いので、大学卒業後、すぐに国際公務員になろう、と考えるのではなく、一度社会に出て、実務経験を得てからそのような仕事に就くことを考えると良いでしょう。
このように、途上国支援に関わるためには、高い語学力と専門領域に関する豊富な知識や経験が求められる場合が多いので、社会に出てすぐに途上国支援の仕事に就こうと考えるのではなく、自分自身の適性と目的から選んだ職業で十分な経験を得て、一人前になってから他人を助ける仕事に就くことを考えると良いと思います。
2010年04月更新