商業高校と普通高校の違いはなんですか? また、大学を一般入試で受験する場合、差はつきますか?
商業高校とは、商業、産業の技術習得に重きを置いた教育課程を持つ高校のことです。
資格や検定の取得を奨励することによって普通高校との差別化をし、高校卒業後の就職などに有利になるよう図っています。学内でビジネスマナー講座や採用試験対策などが積極的に行われるため、普通高校と比べて就職対策が充実していることが特徴となっています。その分、大学進学に必要となる普通教育は軽んじられており、理数系の科目や語学(英語)などの授業量が少なく、授業の内容も簡単なものになるため、大学を一般入試で受験する場合にはかなり不利になります。
普通高校とは、普通教育を行う高校のことで、大学の準備教育の意味合いを持つ普通教育主体に履修科目が編成されているため、大学への進学がしやすくなっています。その分、就職については商業高校よりもサポートが薄く、高校卒業後すぐの就職率は低くなっています。
このように、商業高校と普通高校とでは、教育目的自体がまったく異なりますので、商業高校の生徒と普通高校の生徒とでは大学受験に必要となる科目の基礎学力に大きな差が出ることが多くなっています。
純粋に学力のみを計る一般入試での合格率に差がつくことはもちろん、大学入学後も、基礎学力に劣る商業高校出身の学生は、授業についていくことに苦労することが珍しくないそうです。
2008年12月更新