大学受験にはA日程とか前期・後期日程とかありますが、どの日程でも受験することはできるのですか?
基本的に、「A日程、前期、後期日程」のすべての日程で受験をすることは可能ですが、以下のような制限がありますので注意してください。
国公立大学の入試では、分離分割方式と呼ばれる方式で一般入試の募集人数と日程が分割されています。一般に前期日程、後期日程と呼ばれる日程が用意されており、受験生に複数回の受験機会を与えています。日程さえ許せば、同一大学の同一学部を複数回受験することも可能です。
ただし、国公立大学の場合にはいくつか制限があります。
ひとつめは受験できる学校数の制限で、受験生が受験できる国公立大学の学校数は、前期日程で1校、後期日程で1校となっています。大学によっては中期日程というものを設けているところもありますが、実施校数はあまり多くありません。
ふたつめは試験内容の違いです。前期日程の試験内容は普通の学力試験となっている場合が多いですが、後期日程では小論文や総合問題、面接などを課せられる場合が多く、個別の対策が必要となります。
みっつめは募集人数の制限で、一般に前期日程の方が募集人数が多くなっています。
よっつめは入学手続きの制限で、前期日程で合格し入学手続きを行った場合は後期日程を受験しても合格はできないことになっています。
上記の制限から、国公立大学を受験する場合、前期日程の方が有利になるため、第一志望の学校は前期日程で受験した方が良いことになります。なお、2006年度からは分離分割方式の適用が弾力化されたため、後期日程の募集を行わない大学も増えてきていますので注意してください。
私立大学の場合は国公立大学ほど制限は厳しくありません。試験日さえ重ならなければ、複数校の受験ができるのは当然として、同一大学の同一学部でもA日程、B日程などの日程を設けて複数回の受験ができるようにしている場合があります。基本的には私立大学の方が受験日程や受験方式に融通をきかせていますので、志望大学がある程度決まっているようでしたら、大学からパンフレットなどを取り寄せてみて、どのような受験日程、試験方式を用意しているのか確認してみると良いと思います。(すぎもと)
2007年05月更新