私は最近、アスレティックトレーナーの仕事に興味を持っています。ですが、両親からは、商業高校で簿記を学んでいることだし、税理士の方が給料も良く、安定した生活が出来るのではないか、と言われます。 二つの職業を比べてみたいので、アスレティックトレーナーの仕事内容や、所得などについて教えていただけませんか?
アスレティックトレーナーの仕事は、選手の健康管理から怪我の予防、怪我をしてしまったときの救急処置、リハビリ、選手のコンディショニングなど、幅広いです。さらに、場合によっては選手がプレーする場所の状態チェック、選手の心のケアなども行います。
「アスレティックトレーナー」には、日本体育協会というところが公認している資格があります。資格を取るには、日本体育協会で認められている大学・専門学校で学び、検定試験を受けるのが一般的ですが、試験は難しく、資格をとるには、税理士同様、かなりの勉強をしなければなりません。
卒業後は、初めからプロのチームや実業団のトレーナーなどで働く方もいますが、スポーツ施設や病院などで働く方もいます。チームのトレーナーは、多くの場合が1年ごとの契約で、チームから「また契約してほしい」と言われたら次の年の契約を結ぶといったケースが多いので、そういう意味では必ずしも安定している仕事とはいえないかもしれません。また、所得に関しては、所属するチームや団体によってまちまちなので、一概に「アスレティックトレーナーだといくら」とは言えないようです。
進路について、「税理士とどちらがいいか」と迷っているようですが、どちらも活躍するには多くのことを学ぶ必要があり、かつやりがいを感じられる仕事だと思います。「安定した職業」「給料がよい職業」といった考えも大事だと思いますが、仕事をしていくうえで支えになるのは、やはり「やりがい」だと思います。また、「自分がその仕事を通じて、どういうことをしたいのか」を考えてみることも大切でしょう。
まだやったことのない仕事のことを想像するのは難しいと思いますが、実際にそうした仕事をされている人たちのWebサイトなどを調べたりして、5年後、10年後の自分の将来と重ね合わせてみてください。(マツカワ)
2007年05月更新