高校3年生で受験間近なのに、将来の夢がないんです・・・。夢の実現のために必死で努力している周りの子が羨ましいです!いつも進路のことを考えてるんですけど、やりたいことが全く見つからず、焦る一方で・・・。そんな毎日が嫌だし、辛いです。どうしたら良いでしょうか。
私も高3の頃、なんだか焦ってましたよ。
確かに夢を追っかけている人は輝いて見えます。でも、そんな人も夢が叶わないうちは、悔しかったり、不安だったり、しんどかったりするときがあるんじゃないでしょうか。ことわざに「隣の芝生は青い」とあるように、夢を追っかけて苦しんでいる人から見たら、これから夢を見つけようとする人が幸せそうに見えて、うらやましく思っているかもしれません。
どんな進路に進もうと、本人が納得して、他人様に心配をかけることはあっても迷惑をかけなければ、それはそれでいいんじゃないかなと、私は考えています。進路を決める上で、また生きていく上で大事なのは、「夢があること」より、「希望があること」。私はそう思っています。
誰もが夢に直結した進路を選んでいるわけではありません。夢がなくても、進路を決めることはできます。でも希望がなければ、進路を選ぶ気持ちにはなれないと思います。つらいと感じているのは、夢がないからではなく、希望を見つけにくくなっているからじゃないでしょうか。「希望」というと抽象的でピンとこないかもしれませんが、「自分や世の中のプラスの面を見つける能力」のことかなと思います。プラス思考とか、前向きってこととも関係していると思います。
希望(=自分や世の中のプラスの面を見つける能力)があれば、例えば「言葉づかいがきれいな人って素敵だな」と感じ、
→「私もあんな言葉づかいができたら素敵だろうな」
→「幸運なことに私の友達に言葉づかいの達人がいる」
→「その友達ともっと仲良くなって私も言葉づかいの達人になろう!」
というような考えに至ったり。進路に直接関係あるかどうか分からないし、夢と言えるようなご立派なことかどうかも分からないけど、とりあえずやりたいことや目標らしきものはわりと見つけられると思います。
「まず夢を設定→進路を決定→受験に向けて準備」という順序でなくても、私はいいと思います。それができればいいのかもしれないけど、できなければ、「とりあえず少しでも興味のあるところに進む→そこで夢を探す」というやり方もアリだと思います。希望をもっていれば、どんな選択をしようと、人と比べるんじゃなく自分なりの納得をきっと感じることができますよ。(すずき)
2006年11月更新