ある自動車メーカーの自動車整備士になりたいのですが、そのメーカー直系の専門学校に行くべきか、メーカー直系ではない専門学校に行くべきか迷っています。
自動車メーカー直系の専門学校に進学した場合、そのメーカー独自の機構や部品の整備に習熟することができますので、就職したいメーカーが既に決まっているようでしたら、メーカー直系の専門学校に進学した方が有利になる場合が多いと思われます。ただし、その場合、特定のメーカーの自動車に特化した勉強や実習をすることが多くなりますので、その分、汎用的な技術の習得に関しては、メーカー直系でない専門学校に進学した場合と比べて劣る可能性もあります。ですので、将来、あなたがどのような自動車整備士になりたいのか、ということを考えて、専門学校を選んでみると良いと思います。
就職に関して言いますと、メーカー直系の専門学校の場合、ある学校では約90%、また別の学校では約50%の卒業生が、直系メーカーに関連した企業に就職を決めています。直系メーカー以外へは、別のメーカーに何人かずつ、自動車関連会社に何人かずつ、というように年ごとに変わるようです。直系以外の学校については、就職状況は学校や年度によってさまざまですので、各校ごとに調べていかなければなりません。
というわけで、まずはいくつか自分の気になる学校を見つけて、学べる内容や就職状況などを比べてみてはいかがでしょうか? 実際に学校見学やオープンキャンパスに出かけたり、電話、メールなどを使ったりして、具体的に学校の先生やスタッフの方に聞いてみるのも良いと思います。
学校選びについては、いろいろな観点からチェックしてください。自動車整備士の資格がとれる学校でも、2級をめざす学校、さらに上級の1級をめざせる学校があります。自分は学校でどこまでの技術や知識を身につけたいのか、という目標を決めるためにも、2級・1級のコースの違いも含め、設備や指導してくれる講師陣、カリキュラムなどをポイントにして学校を選ぶのがいいと思います。また、学校の雰囲気をチェックするのも忘れずに。楽しく、本当に納得できる学生生活を送るためには、大切なポイントです。ただ、就職活動のポイントとして、技術と知識はもちろん、最終的に重要なのは、熱心さだったり、人柄だと思いますので、自分のアピールポイントも作れると良いですね!(みつはし)
2006年10月更新