障害児教育に興味を持っています。どのような職場で働くことになりますか。また、どうすればこの仕事に就けますか。
障害児の教育は、原則として特別支援学校教諭(旧盲・ろう・養護学校教諭)が行います。
目や耳、身体に障害を抱えている児童・生徒・知的障害児に対し、幼稚園、小学校、中学校、高等学校に準ずる教育および必要な知識・技能を習得できるように指導をする仕事で、一人ひとりの障害をよく把握すること、そして児童だけでなく保護者とのコミュニケーションを緊密にとることが大切です。
特別支援学校教諭には「視覚障害者」「聴覚障害者」「知的障害者」「肢体不自由者」「病弱者(身体虚弱者を含む)」の5つの教育領域があるため、免許取得の際には注意が必要になります。また、幼稚部、小学部、中学部、高等部の担任を行う教諭は、それぞれ対応した学校の教員免許も持っていなければなりません。
加えて「自立教科」「自立活動」を担任する教員には、それぞれ「特別支援学校自立教科教諭(旧盲・聾・養護学校特殊教科教諭)」「特別支援学校自立活動教諭(旧盲・聾・養護学校自立活動教諭)」の免許が必要とされます。
このように、関連する免許が多く、免許取得のハードルが高くなっているためか、教育職員免許法附則16により「当分の間は」特別支援学校教諭の免許状がなくても特別支援学校の教員となれることになっています。その意味では、まずは担当したい年齢層に該当する一般の教員免許の取得を考えていくとよいでしょう。
職場は特別支援学校、養護学校、盲学校、ろう学校、一般の学校における特殊学級などです。
大学・短大の教育系、福祉系などの学部・学科に設置されている特別支援学校教員養成課程を修了して、特別支援学校教諭の免許状を取得し、教職員採用試験に合格すると、特別支援学校教員になることができます。
2015年01月更新