仕事内容について
どんなゲームをつくるのかという点においてのコンセプトやセールスポイントを考え、プレゼンテーションしてプロジェクトをスタートさせ、どういう風につくるかをまとめて情報化し、必要なデータを作成しながら全体進行に気を配り、完成させるまでの指揮をとるのが仕事です。
仕事に就いたきっかけ
マイコンに興味をもったのと同時にゲームにも興味を持ち、実際にプログラムを組んだりしてみながら、自分が面白いと思うものを楽しむだけでなく、作り出す側になってみたいと考えたためです。
良いところ、大変なところ
良いところは、自分の考えがかたちになっていく瞬間をリアルタイムに感じられることです。大変なところは、何かを生み出すことは「生みの苦しみ」と言う通り、基本的に大変労力がかかりますし、開発後半は就業時間の概念がなくなって、体力的にも厳しくなることです。
印象に残っている出来事
新卒の時、会社の先輩のマシンに表示されている画像を遠めに見て写真だと思っていたら、実は16色のドット絵だったこと。
某コンシューマゲーム機の開発用にまわしてもらったプロトタイプの開発機が、21型テレビの箱ぐらいの大きさだったこと。
今後の夢・目標
ゲーム業界は、業界として成立してから40年経っていないので、開発者から定年退職した人がいない状況です。これから先どうなるかわからないところがありますが、自分はアナログゲームも含めて、今後も様々なゲームの開発に携わって生きたいと考えています。
仕事人から読者へ
まず、ゲームデザイナーの仕事をしたいのであればこそ、ゲームやアニメ以外の知識や情報を探求する事を勧めます。それは何故か。オリジナリティのあるゲーム企画は、ゲームに関する偏った知識だけでは発想できないからです。
また、自分がつくりたいと思っているゲームを、他のゲームを例えに出さないと説明できないと言うのは、はっきり言って”論外”なので、「いかに短い文章で思っている事を伝えるか」といった文章表現力を磨く必要がありますし、自分の意図を他者に伝える事も仕事の一つなので、相手の言いたい事を想定した上で話せるようになる程の話術にも長けている必要があります。
文化祭等で、他のクラスが絶対やらないイベントを考えて実行するといった事は、良い修練になると思います。
掲載日:2006-10-01