進路相談

私は何をしたいのかはっきりと分からないままでいます。人を助けられるような仕事をするために製薬関係に進もうと考えましたが、理科があまり好きではないので難しいかな、と思っています。公務員になることも考えましたが、国語が苦手なので法学部に進むのも難しいと思います。私はなんにでも興味を持つ性質なので、特にこれをやりたい、というものが見つかりません。どのようにすれば目指すべき進路が見つかるのでしょうか。

回答

 高校生の時点で自分の好きなこと、なりたい職業がはっきり決まらなかったとしても、焦る必要はありません。私もそうでした。そして今、高校時代にやりたいなあと漠然と思っていたこととは違う職業についています。それでも、やりがいを感じています。真剣に自分の将来のことを考えながら進んでいけば、必ず自分が目指す方向に近づいていけると私は思っています。

 さて、人を助けることができるような仕事がしたいとのことですが、まず、製薬関係の仕事というのは具体的にはどんな仕事なのか知っていますか? 確かに薬学部の入試には理科は必要ですし、大学の授業や実習でも、理科の知識が必要になってくると思います。でも、製薬の仕事がどうしてもやりたい! 楽しそう! といういう気持ちの方が強ければ、好きでない理科もがんばれるかもしれません。

 一度、薬学部のオープンキャンパスに行って、どんな授業をするのか、薬剤師の仕事とはどんなものなのかを聞いてみるのはどうでしょうか。

 また、「人を助ける仕事」は他にもたくさんあります。製薬関係なら、「MR」という医師や薬剤師に医薬品の情報を提供する仕事もあります。また、医療系の仕事なら看護師や保健師、助産師など、または患者さんや医師・看護師のサポートをする医療事務や医療秘書があります。理学療法・作業療法などのリハビリ関係、介護福祉士・社会福祉士などの福祉系の仕事もあります。

 次に公務員についてですが、国語が苦手でも大丈夫だと思います。法学部の場合、確かに国語が必須になっている入試が多いですが、探せば国語のない試験もあるし、AO入試など学科試験のない入試も多くあります。また、国語が入試教科にあっても、他の教科でがんばってカバーするという方法もあります。法学部の授業や仕事においては、文章力や漢字などの「国語」的な知識はもちろん必要ですが、高校の授業や受験勉強での「国語」とは少し違いますから、法学部は国語が得意ではないときびしい、とは考えなくてよいと思います。

 また、どんな公務員になりたいかにもよりますが(学校の先生、市役所などの職員、警察官など、いろいろな仕事があります)、必ず法学部を出なければいけないわけではありません。公務員はどんな仕事があるのか、そのなかで自分はどんな仕事がしたいのかを調べてみてもいいかもしれません。(おおたき)

2006年07月更新

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