「情報科学って名前は聞いたことあるけれど、実際にはどんなことを学ぶの?」「AIやプログラミングが気になるけれど、自分に向いているか不安」そんなモヤモヤを抱えている人も多いはずです。
この記事では、これから情報科学を知りたい人に向けて、大学で学ぶことや学科ごとの違い、4年間でどんなふうに成長していくのかを、高校生目線で整理して解説します。身につく力や、将来どんな仕事につながるのかも具体例を出しながら、一緒にイメージしていきましょう。
- 「もっと専門的な内容も知りたい」「他の学問とのつながりも見てみたい」という人は、次の記事もチェックしてみてください。
- 情報科学の学問についての詳細は「情報工学 – どんな学問があるの?」をご覧ください
https://shinronavi.com/mobile/coffee/faculty/faculty08_04.php - 情報分野の学校を幅広く見比べたい方は「情報・ITが学べる大学・短大・専門学校一覧」をご確認ください
https://shinronavi.com/search/result?fld%5B%5D=D-432 - AIについて学べる学校を知りたい方は「AIが学べる大学・短期大学・専門学校一覧(全国)」をご覧ください
https://shinronavi.com/search/result?fld%5B%5D=D-438
情報科学ってなに?(AIやデータなどのしくみ)
「AIに興味がある」「ゲームやアプリを作ってみたい」「データ分析ってかっこいい」と感じている人に、情報科学はぴったりの分野です。
今の社会では「情報」がとても大事な役割を持っています。
スマホやSNS、AIなど、私たちの生活やビジネスの中で「情報」をどう活かすかが重要になっています。
その「仕組み」や「考え方」を広く学べるのが情報科学という学問です。
情報科学の考え方を説明
情報科学は、「情報って何?」「どうやって計算や整理をするの?」といった基礎から、人間が情報をどう受け止めて使うのかまで、幅広く学びます。 ただパソコンの使い方を学ぶだけではなく、「どうしてコンピュータは動くのか?」という根本的な仕組みにも迫るのが特徴です。 「機械の中で何が起きているのかをちゃんと理解したい」という人には、とてもおもしろい分野です。
情報の流れをイメージしよう
情報科学では、情報が生まれてから、人や社会に伝わり、活かされるまでの流れを考えます。
・どんな場面で情報が生まれるか(人の行動やセンサーなど)
・それをデジタルデータにどう変えるか
・データをどう計算・処理するか
・必要なときにどうやって取り出すか
・最終的に人や社会にどう役立てるか
コンピュータの中の仕組みだけでなく、人間や社会との関わりまで見ていく学問です。
「技術」だけではなく、「それをどう使うか」まで考えたい人に向いています。
AIやデータの「なぜ?」にせまる学び
AI(人工知能)やビッグデータなど、最新技術の「なぜ動くの?」を理論から学ぶのも情報科学の特徴です。 たとえば、「たくさんのデータから意味のあるものをどう見つけるか」「AIがどうやって学習するのか」など、裏側のしくみを理数的に考えます。これにより「ただ使う」だけでなく、「どうしてこの技術が必要なのか」を説明できる力が身につきます。 将来、AIやデータを扱う仕事につきたい人にとって、大きな武器になる学びです。
文系・理系をつなぐ学問
情報科学は理系のイメージが強いですが、心理学や倫理、経済など、社会や人とつながる部分も大事です。 たとえば、AIと人の関係、個人情報を守るルール、SNSでの人間関係など、文系の内容とも深く関わっています。 そのため数学や理科だけでなく、社会や人に関わる勉強も大切です。 「理系も文系も好き」「人と社会、どちらにも興味がある」という人にとって、ちょうど橋渡し役になってくれる学問といえます。
情報科学系の大学(学部)ではどんなことを学ぶの?
「入学したら毎日どんな授業があるんだろう?」と、大学生活のイメージがつきにくくて不安な人もいるかもしれません。 情報科学の大学では、基礎から応用まで、段階的に幅広い内容を学んでいきます。ここからは、主な科目と学びの流れをイメージしやすく解説します。
数学や情報の基礎を固める
情報科学のベースはやっぱり数学。 AIやプログラムのしくみを理解するには、微分・積分、確率、論理などの数学が欠かせません。 同時にプログラミングの文法に慣れることが重要です。プログラミングの文法とは「この形式で書かないと絶対にプログラムが動かないルール」のことです。英語の文法と似たようなイメージで、書き分けや処理をまとめるなど、どうしてそうなるかを説明できるようになるのが当面の目標になるでしょう。 「苦手かも…」という方も大丈夫。基礎から丁寧に学べるカリキュラムの学校も多くあります。
社会や人とのつながりを考える授業
「技術だけでなく、人や社会にどう使うか」も学びます。 たとえば、情報学の基礎や、AI時代のルール、心理学や人間関係論など。 どんなふうに技術が社会で使われるか、トラブルを防ぐにはどうすればいいかを考える授業です。 「実際の生活でどう役立つのか」という視点で学べるので、イメージもしやすくなります。
プログラミングを基礎から体験
パソコンで「動くもの」を作れるようになるのも情報科学の楽しさです。 C言語やPython、Javaなどコンピュータに命令を伝えるためのとくべつな言葉を使って、基本の文法からプログラミングを体験します。 データベースやネットワーク、コンピュータの仕組みも順番に理解していきます。 「自分で作ったプログラムが動いた」という成功体験を通して、学ぶ意欲も高まっていきます。
AIやデータ分析、CGなどの専門分野
基礎ができたら、AIやデータサイエンス、セキュリティ、CGやメディア表現など、興味に合わせて専門分野を深く学べます。 「自分はAIに挑戦したい」「映像やデザインも学びたい」など、選択肢が広がります。 自分の「好き」や「得意」と結びつけて進路を考えられるのが、情報科学系の魅力です。
似ている学科名の違いは?
大学のパンフレットを見ると、「情報科学」「情報工学」「計算機科学」など、似た名前がたくさん出てきて「どこが違うの?」と戸惑う人も多いはずです。 ここでは、それぞれの特徴と、見分け方をわかりやすく説明します。
情報科学:理論と仕組みを深く学ぶ
「どうしてこの技術が成り立つのか?」という理論や原理に重点を置いています。 アルゴリズムや論理、数学的な思考をじっくり学びます。 じっくり考えるのが好きな人や、仕組みを根本から理解したい人に向いています。
情報工学:作る・応用することが中心
「どうやって動くものを作るか」「社会でどう活かすか」に力を入れて学ぶのが情報工学。 プログラムだけでなく、ハードウェアやロボット、通信技術なども学べます。 実際に手を動かしながら形にしていくのが好きな人におすすめです。
計算機科学:計算の本質にせまる
計算やプログラムの理論を中心に学びます。海外では「Computer Science」という学科名が多いです。 数学が得意な人や、理論を深く知りたい人に向いています。
学科名にとらわれすぎないことも大切
最近の大学では、分野の垣根が低くなっています。 「この学校は何が強いのか」を、パンフレットや授業内容で比べてみると、自分に合った進路が見えてきます。 学科名だけで決めてしまうのではなく、「どんな授業があるか」「どんな卒業研究ができるか」を見比べて、納得できる選び方をしていきましょう。
【情報科学系の学部について詳しく知りたい方向け】
セキュリティについて学びたいなら「セキュリティエンジニアを目指せる大学一覧」をご覧ください
https://shinronavi.com/search/result?job%5B%5D=J155&sk%5B%5D=A
ネットワーク分野を極めたいなら「ネットワークエンジニアを目指せる大学一覧」をご覧ください
https://shinronavi.com/search/result?job%5B%5D=J5&sk%5B%5D=A
デザインについて幅広く学びたいなら「メディア学が学べる大学一覧」「CG・WEBデザインが学べる学校一覧」
https://shinronavi.com/search/result?fld%5B%5D=L-224&sk%5B%5D=A
4年間の学びの流れ
「大学4年間で自分がどう変わっていくのか」をイメージできると、進路も選びやすくなります。 情報科学の大学では、1年生から4年生まで、段階ごとに学びが深まっていきます。
1年次:基礎固めからスタート
1年生では、まず数学や情報の基礎、プログラミングの入門などをじっくり学びます。 「はじめて触れることばかりで不安…」という人でも大丈夫。友達と教え合いながら力をつけられます。 高校までの勉強とつながっている内容も多いので、「復習+新しいことへのチャレンジ」という気持ちで取り組めます。
2・3年次:専門科目にチャレンジ
2・3年生になると、AIやデータサイエンス、セキュリティ、ネットワークなど、自分の興味に合わせて専門分野に取り組みます。 また、チームで課題解決をめざす実習(PBL)など、実践的な授業も増えていきます。 この時期に「自分はどんな分野が好きか」「どんな仕事に興味があるか」が少しずつ見えてくるはずです。
4年次:卒業研究で自分のテーマに挑戦
4年生は、1年間かけて卒業研究に取り組みます。 自分でテーマを決めて研究や作品づくりを進め、最後は発表や論文でまとめます。 研究例としては、バリアフリー支援やIoT、AI活用のアプリなど、多様なテーマがあります。 「これが自分の4年間の集大成だ」と思えるテーマに挑戦できるのが、卒業研究のやりがいです。
どんな力が身につくの?
「情報科学を学ぶと、将来どんな場面で役立つの?」と気になる人も多いはずです。 情報科学を学ぶことで、「考える力」「問題を解決する力」「変化に強い力」など、将来どんな仕事にも役立つ力が育ちます。
論理的に考える力
「なぜこうなる?」「どうやって解決する?」と、物事を順序立てて考える習慣が身につきます。 あいまいな問題も、ひとつひとつ分けて整理できるようになります。 テスト勉強だけでなく、仕事や人間関係など、さまざまな場面で役立つ考え方です。
データを使って判断する力
「勘や経験」だけでなく、「データや事実」をもとに考えるトレーニングがたくさんあります。 これからの社会で求められるスキルのひとつです。 数字やデータが苦手だと感じている人でも、少しずつ慣れていくことで、自信につながっていきます。
新しいことに対応する力
情報科学は進化が早い分野です。でも、根本の考え方が身についていれば、どんな技術が出てきても柔軟に対応できます。 「学び続ける力」が自然と身についていきます。 「一度覚えたら終わり」ではなく、変化を楽しみながら成長していきたい人には、特に向いている分野です。
卒業後の進路と仕事
「情報科学を学んだら、どんな仕事に就けるんだろう?」と将来が気になる人も多いでしょう。 情報科学を学んだ人は、IT企業だけでなく、さまざまな業界で活躍しています。
主な仕事の例とフィールド
ITエンジニア、システムエンジニア、データサイエンティスト、ITコンサルタント、ゲームクリエイターなど、幅広い分野で仕事が見つかります。 メーカーや金融、マスコミ、公的機関、ベンチャー企業など、就職先も多彩です。 「技術を極めたい」「人と話しながら課題を解決したい」など、自分のスタイルに合わせた働き方を選びやすいのも特徴です。
年収や働き方も多様に
情報系出身者は、比較的高い年収が期待できる業界でもあります。 大手IT企業やコンサル会社、研究職などでは特にその傾向が見られます。 また、大学院へ進んでさらに専門性を高める人や、スタートアップ企業を立ち上げる人も増えています。 「安定して働きたい」「自分でサービスを作ってみたい」など、将来の希望に合わせてキャリアを選べるのも魅力です。
AIの仕事全般は「AIの知識が活かせる就職先・職種」をご覧ください
https://shinronavi.com/study_tips/academics/engineering/ai-employment/
システム開発の王道は「システムエンジニアになるには?」をご確認ください
https://shinronavi.com/study_tips/work/engineering-research/system-engineer/
セキュリティ領域は「セキュリティエンジニア(職業ガイド)」をご覧ください
https://shinronavi.com/job/kind/177
授業はどんな感じで進むの?(演習・プロジェクト)
「パソコンに向かって話を聞くだけの授業だったらつまらないかも」と不安に思うかもしれませんが、情報科学の授業は、実際に自分で手を動かす体験が多いのが特徴です。
実践型の授業が豊富
例えば、仲間とチームを組んでプログラムやアプリを作ったり、社会の課題に取り組む実習もあります。 岐阜工業高等専門学校では、IoTシステムやビッグデータの解析、アプリ開発のコンテストなど、多彩なプロジェクトが実施されています。 こうした実践を通して、「授業で学んだことが実際にどう役立つのか」を実感しやすくなります。
卒業研究で発表・作品づくり
4年生では、1年間かけて自分の研究や作品づくりにチャレンジ。 完成した成果物はポートフォリオとして、就職活動でも大きな武器になります。 自分の興味を形にして発表する経験は、大きな自信にもつながります。
高校での準備(入学前にやっておくと楽なこと)
「情報科学に興味はあるけれど、今のうちに何をしておけばいいの?」と感じている人に向けて、高校時代にちょっと意識しておくと、大学での学びがもっと楽になるポイントをまとめます。
数学の基礎はしっかりと
数学Ⅰ・A、Ⅱ・B、できれば数学Ⅲの内容をしっかり押さえておくと安心です。 AIやデータサイエンスを学ぶ上でも役立ちます。 「完璧にできるようにする」というよりも、「苦手な分野をそのままにしない」意識が大切です。
情報や英語も大事
「情報Ⅰ」も入試で必要になるケースが増えています。 プログラミングの基礎や、情報のしくみを高校の授業や独学で触れておくと、入学後が楽になります。 また、英語はプログラムや論文を読む時にも役立つので、コツコツ力をつけておきましょう。 少しずつ準備しておくことで、「情報科学に進んでもやっていけそう」という自信につながっていきます。
大学の選び方(カリキュラムを見てみよう)
情報系の大学は種類が多く、「どこを基準に選べばいいの?」と迷ってしまいがちです。 たくさんある情報系の大学の中から、自分に合った学校を選ぶコツをまとめます。
カリキュラムや研究テーマに注目
学校ごとに力を入れている分野が違うので、パンフレットやシラバスをチェックしてみましょう。 AIやデータサイエンス、デザイン、セキュリティなど、自分が興味ある分野が充実しているか確認するのが大切です。 「この授業を受けてみたい」「この研究がおもしろそう」と感じられる学校は、きっと自分に合っているはずです。
研究室や卒論テーマもチェック
学校ごとの「研究室紹介」や「卒業研究テーマ一覧」を見ると、どんな先生がいて、どんな研究ができるかがわかります。 気になる分野の先生やテーマがある学校を選ぶと、入学後もワクワクできます。 進路に迷ったときは、「どの先生の話を聞いてみたいか」「どんなテーマなら1年間向き合えそうか」を考えてみるのもおすすめです。
情報科学を学べる大学に入るには?
情報科学は、「仕組み」を知りたい、論理的に考えるのが好き、新しい技術にワクワクできるといった好奇心がある人にぴったりの分野です。 学校選びでは、まず自分の関心がある分野を整理し、複数の学校を比較してみることが大切です。気になる大学があれば資料を取り寄せたり、オープンキャンパスに参加して先生や先輩の話を聞いてみましょう。実際に足を運ぶことで、キャンパスの雰囲気や学びの様子がリアルにイメージできるようになります。 「なんとなく情報系」から一歩進んで、「自分はこういう理由で情報科学を選ぶ」と言えるようになると、自信を持って志望校を決められます。
まずは学校に行ってみよう!
オープンキャンパスを探す:「オープンキャンパスナビ(全国検索・申込)」
https://oc-navi.jp/
入試までのスケジュールを詳しく知りたい:「大学入試スケジュール(基礎知識)」
https://shinronavi.com/newcolumn/knowledge/6
【学校を探して見る】
Webサイトやサービス・デザインを学びたい:「CG・WEBデザインが学べる学校一覧」
https://shinronavi.com/search/result?fld%5B%5D=Q-312
セキュリティの番人になりたい:「セキュリティエンジニアを目指せる大学一覧」
https://shinronavi.com/search/result?job%5B%5D=J155&sk%5B%5D=A
ネットワークエンジニアになりたい:「ネットワークエンジニアを目指せる大学一覧」
https://shinronavi.com/search/result?job%5B%5D=J5&sk%5B%5D=A
