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【独自調査】Withコロナ時代の進路指導と進路選択に関するアンケート 調査結果 Vol.10

高校生のための進路ナビニュース

Q.【就職】生徒の進路選択における傾向についてお答え下さい。(複数回答可)

コロナ禍での就職希望者の進路選択における傾向について、最も多かったのは「地元就職の希望者が増えた」(51.0%)だった。進学希望者と同様に、首都圏や地方主要都市などコロナの感染拡大が顕著な地域への就職をきらい、地元志向が広がった傾向にあるようだ。また、「企業の求人状況を理由に志望する業界・職種を変更した」(26.4%)と回答した教員が3割近くいた。就職から進学に進路を変えた生徒も16.2%と一定数いることがわかった。
「その他」(18.7%)には「とくに変化はみられない」との回答があったほか、「公務員希望者が増えた」とする意見が複数件みられた。

進学希望者の傾向(Vol.9)と同様に、地元志向が広がったようだ。高校生には多様な選択肢のなかから吟味して自らの進路を選択してほしいと願う。一方で、地方で人口が減少し、若い人材が都市部へと流れる傾向が顕著ななか、地元企業にとっては人材確保のチャンスとなる。自治体や企業はこれを機に改めて地元の魅力を積極的に発信していくべきである。

コロナの感染拡大によって大きな打撃を受けた業界や職種への就職を目指していた生徒は、希望の変更を余儀なくされたようだ。求人状況によるもので、求職者の力が及ばないところで選択肢が狭められてしまっている。本来の希望業界や希望職種に就けなかった生徒が、数年後にミスマッチによる早期離職者とならないか懸念されるところだ。そうならないような企業努力が求められる。

アンケート結果の完全版は以下からご覧いただけます。
参考:【高校教員対象】Withコロナ時代の進路指導と進路選択に関するアンケート調査結果(完全版)

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