オープンキャンパスは、志望校を決めるために重要なイベントのひとつ。オープンキャンパスに参加後、「この学校を受験したい!」と思った高校生は7割以上(※ライセンスアカデミー調べ)もいることから、進路選択の決め手となる大切なイベントです。気になる学校のオープンキャンパスには積極的に参加し、志望校を絞ると良いでしょう。
オープンキャンパスは各学校で年に数回設けられている学校もありますが、現地で模擬事業を受けたり、雰囲気を体感したりできる貴重な機会となるため、誰と参加するか迷う方もいらっしゃるかもしれません。オープンキャンパスは、友人と参加する方もいれば、保護者と参加する方、一人で参加するという方など、さまざまです。本記事では、親(保護者)との参加にフォーカスして、オープンキャンパスに一緒に参加するメリットやポイントなどについて詳しくご紹介します。進学にはご家族の協力も欠かせません。保護者の方とオープンキャンパスに参加することで、進路や将来について話し合うきっかけにもなるでしょう。
オープンキャンパスについての基本情報は、以下のページで詳しくご紹介しています。
志望する学校のオープンキャンパスに参加する際に、親と参加するか、一人で参加するか悩む方も少なくないのではないでしょうか。以下では、親と参加する場合と、一人で参加する場合のそれぞれのメリットについてご紹介します。
親と一緒に参加するメリット
学校の雰囲気が自分に合っているか、主観だけでなく、親からの客観的な意見を聞くことができます
自分のことを客観的に見ることは難しく、本当に学校の雰囲気が自分に合っているかどうか、
自分で判断するのは難しいこともあるでしょう。その点、親はあなたのことを育て、間近で見守ってくれている存在なので、
誰よりもあなたを客観的に見ることができるでしょう。オープンキャンパスに一緒に参加することで、
志望校選びにも参考になる客観的な意見を聞くことができるといえます。
学校の就職サポートや、卒業生の就職実績などを大人の視点から評価してもらうことができる点もメリットです。
オープンキャンパスでは、卒業後の就職実績や学校の就職サポートについても知ることができるでしょう。
しかしながら、社会に出る前の高校生にとっては、まだ想像がつきづらい部分もあり、
自分自身で判断をすることが難しい場合もあります。
そういった時に、自分よりも人生経験を積んでいる親の大人視点での意見は重要です。
学費などの経済面については、高校生だけでは不明確なことのほうが多いでしょう。
特に、進学後に留学などを考えている場合は、学費の他、留学費用もかかり、経済的負担が大きくなることもあります。
オープンキャンパスに親と一緒に参加することで、経済的にも問題ないか、判断してもらうことができる点もメリットとして挙げられます。
一人で参加するメリット
オープンキャンパスに一人で参加するメリットもたくさんあります。
周りに気を使わずに自分のペースで行動できる
見ておきたいところや参加したい模擬授業など、具体的に決まっている場合は、
一人で参加したほうが自分のペースで行動できるといえるでしょう。
スケジュールの調整がしやすい
オープンキャンパスの日程はもちろん、模擬授業やキャンパスツアーなどの調整もしやすいですし、
見たいものだけを見て帰ることもできます。
交友関係が広がるチャンスがある
一人で参加していると先生や先輩に話しかけてもらいやすかったり、
隣の席に座った子と仲良くなれたり、といった交友関係の面でのメリットもあるといえるでしょう
気になる学校のオープンキャンパスを、希望条件に合わせて探すことができます。
高校生の年頃は、周囲の目が気になり、自立心も強くなる年頃のため、オープンキャンパスに親と参加することを恥ずかしいと感じる方も少なくないのではないでしょうか。そのため、「オープンキャンパスに親と参加して、浮いてしまったらどうしよう」という不安を抱いている方もいるかもしれません。しかし、親と大学のオープンキャンパスに参加する高校生は少数派ではありません。実際に、高校生を対象にした調査では、「親と大学のオープンキャンパスに参加したことがある」と答えた男女別割合は以下のような結果です。
「親と大学のオープンキャンパスに参加したことがある」と答えた割合
ですので、親とオープンキャンパスに行くことにより、浮くような経験をする可能性は低い、と考えられるでしょう。しかし、実習系のオープンキャンパスや模擬授業には高校生しか参加ができない、ということもあるため、事前に調べておくことが大切です。
オープンキャンパスでは、学校説明会や個別相談の際に質問ができる機会があります。そういった機会に積極的に質問をすることで、志望校への理解度が深まるため、積極的に質問をすると良いでしょう。しかし、質問の中には親の判断を仰ぐ必要があることもあります。
説明会で学費について説明されるとき
説明会で、学費や進学後の留学など、費用についての説明を受けても、高校生だけではどのような質問をすれば良いのかわからないことのほうが多いでしょう。そもそも学費自体が経済的に許容範囲かどうか、という判断も高校生だけでは難しいうえに、費用にかかわる細かい点について質問をすることはさらに難しいことだといえます。特に、学校独自の奨学金などの制度の利用を検討している場合は、親の視点からの質問も必要になることが多いでしょう。
入試について質問するとき
入試については誰しも不安な気持ちを抱くのではないでしょうか。入試に関する質問も、親目線での質問は、自分自身が疑問を抱いていることとは異なり、参考になります。例えば、入試の選抜方式などについても、親の判断を仰ぐ必要がある場合もあるでしょう。たとえば、入試において英語の資格試験を取得しておくと有利に働く制度を設けている学校もあります。ご自身で調べる以外にも、制度面で保護者視点からの質問があることで志望校についてより深く理解することができます。
就職サポートについて質問するとき
就職や資格のことなどについては、高校生にとっては未知の領域になります。そのため、質問をすること自体が難しい、というケースもあり得ます。しかし、多くの親は就職を経験してきているため、経験者としての視点から就職サポートについて具体的な質問ができるでしょう。実際に就職を経験してきた方ならではの質問は、参考になるといえるでしょう。
そのほかに質問したほうが良い質問については、以下のページでご紹介しています。「オープンキャンパスですべき質問はコレ!
オープンキャンパスには、親と参加するとさまざまなメリットがあることがご理解いただけたのではないでしょうか。しかし、急用などの理由で親が来られない場合も起こり得るでしょう。そういった際の対処法について、ご紹介します。
オープンキャンパス前日までに聞いておくべき質問を、親と決めていく
学費や入試、就職サポートなどについて質問するときは、親の判断を仰ぐ必要があるといえるでしょう。そのため、親が参加できなくなった時には、聞いておくべき質問を事前に親と相談して決めておきましょう。パンフレットやホームページを一緒に見て、あらかじめ質問をリストアップしておくことをおすすめします。
説明会や質問の記録を残すために、メモやボイスレコーダーを持っていく
聞くべき質問を決めたら、質問に対する学校側の回答の記録を残すために、メモやボイスレコーダーを持参しましょう。事前に用意した質問だけでなく、説明会での説明の内容の中でも、親に共有しておくべきことはたくさんあります。ボイスレコーダーで録音をしておけば、親も内容を把握できるため、ボイスレコーダーを持参することがおすすめです。もしボイスレコーダーが用意できなかった場合は、きちんとメモを取るようにしましょう。
配布資料は捨てずに持って帰る
説明会などで配布された資料は、捨てずにきちんと持ち帰りましょう。資料では説明会で話されることのポイントがまとめられています。たとえ親が参加できなかったとしても、資料を見るだけで得られる情報はたくさんあります。資料を持ち帰るとともに、説明を聞く中で重要だと感じたことは、資料にメモをしておくとなお良いでしょう。
親同伴でのオープンキャンパス参加がどうしても前向きに考えられない、という方もいるでしょう。普段の生活や高校生活において、親が過剰に干渉してくると感じている場合や、進路について親の強い希望がある場合などはそう感じてしまうこともあるかもしれません。
特に、進路について親の強い希望がある場合は、親が学校選択の主導権を握ってしまったり、親目線の意見に引っ張られてしまったりする可能性が高いことを不安に感じることでしょう。学校は自分が通う場所にもかかわらず、一緒にオープンキャンパスに参加することによって行きたい学校なのに反対されてしまったり、行きたくないと感じた学校なのに親から勧められてしまったりする可能性もあります。親と自分の間で進路について意見が異なる場合、言いづらいこともあるでしょう。
また、自由にキャンパスを見て回りづらくなり、参加したいプログラムに参加できないかも、という不安もあるかもしれません。親から見て参加したほうが良いと感じるプログラムと、自分が参加したいプログラムが異なるということもないとはいえません。そういった不安がある時はもちろん、そうではない時も、親とオープンキャンパスに参加するときのポイントを押さえておくことが大切です。オープンキャンパスの参加をより有意義に過ごすために、以下のポイントを事前に確認しましょう。
親とオープンキャンパスに参加するときのポイント
親とオープンキャンパスに参加するときのポイントは以下のふたつになります。
1この学校を第一志望にしたい」という理由と根拠を明確にする
進路について親と意見が異なる場合は、オープンキャンパスに一緒に参加しても親に反対されてしまうかも、という不安を抱くこともあるでしょう。その場合は、オープンキャンパスに参加する前に、「この学校を第一志望にしたい」という理由と根拠を明確にして、事前に親を説得するのが良いでしょう。言いづらいこともあるかもしれませんが、進路については最終的に親と相談することになります。たとえば、自分が将来就きたい職業はこの大学に進学することが近道だ、ということを卒業生のデータなどをもとに説明したり、自分が学びたいことが学べるのはこの大学のこの学部が一番だ、という客観的な事実を引き合いにしたりして話すことが大切です。また、オープンキャンパスに一緒に参加しているときも、こまめに感想を伝えることで自分の気持ちが親に伝わりやすくなります。実際に、オープンキャンパスに親と一緒に参加した学生の中には、「お互いに大学を理解したうえで進路について親と話し合うことができた」という方もいます。オープンキャンパスを、自分の気持ちを理解してもらうきっかけだと捉えて行動するとよいでしょう。
2事前に、親と当日のスケジュールについて話し合う
オープンキャンパスでは、さまざまなプログラムが催されます。中でも、実習系のプログラムや模擬授業などは高校生のみの参加になることが多い傾向にあります。そのため、当日のスケジュールを一緒に確認し、一緒に行動するところと、別行動するところを事前に話し合って決めておくと良いでしょう。オープンキャンパスでは、見るべき場所はたくさんあります。親と別行動することによって、より多くの情報を集めることができます。特にいろいろな学科を見て回りたい方にとっては、効率よく回れるかが重要なポイントになります。そのような時には、事前に親と当日のスケジュールについて話し合い、手分けをしてプログラムに参加すると良いでしょう。例えば、お金のことについて大学職員との個別相談が必要な場合は親に任せ、自分は在学生との相談や、実習、模擬授業などに参加する、といった形式です。
オープンキャンパスのスケジュール例については、以下のページでご紹介しています。
親とオープンキャンパスに参加する高校生の割合は多いため、恥ずかしがったり心配をしたりする必要はありません。一人でオープンキャンパスに参加する場合は、気を使わずに自分のペースで行動できる点や、在学生や先生などに話しかけてもらいやすい点などのメリットがありますが、親の判断を仰ぐ必要もあります。特に、学費などの経済面では親の判断が必要になるポイントや、就職サポートや卒業後など、人生経験の長い親視点ならではの質問など、親と一緒に参加することで、志望校をより深く理解ができるでしょう。また、進路のことについて親と意見が異なる場合、オープンキャンパスに一緒に参加することによって話し合うきっかけになることもあります。ぜひ一緒にオープンキャンパスに参加してみてくださいね。