私は将来、店舗などの内装をセンス良くデザインするインテリアデザイナーの仕事をしたいと思っています。 ですが、話によれば、1級建築士でも思い通りにはインテリアデザインの仕事はできないと聞きます。また、建築はセンス・実力の世界だとも聞きます。できればトータルに内装を設計できるデザイナーになることを希望していますが、これは茨の道でしょうか? 上記のようなデザイナーになるためには、大学や大学院でみっちり勉強するのが良いのか、それとも専門学校から建築事務所で技術を身につけるのが良いのでしょうか?
建築やインテリアデザインの関わる範囲は多岐にわたります。
実際の働き方も多岐にわたっていて、外装なども含めた建築ビジネスの一部としてインテリアデザインに関わることもあれば、インテリアを専門としてデザインやコーディネートを手がけることもあります。
学校(大学も専門学校も含めて)でインテリアデザインを学ぶとしても、学び方はさまざまで、工学系の学校で建築士の資格取得を目指す学科もあれば、美術・芸術系の学校でインテリアを研究する学科もあります。
また、自力でインテリア関連の勉強をして取得をめざせる資格も中にはあります。主なインテリア関連の資格は、国家試験である「建築士」のほか、国家資格ではありませんが「商業施設士」「インテリアコーディネーター」「インテリアプランナー」「インテリア設計士」などがあります。
ですから、どの方法が一番いいとは一概に言えず、「どんなインテリアデザイナーになりたいか」によって、選ぶ進路は異なってくると思います。そして、この進路を選んだらこういうメリット・デメリットがあるんだなというところまで、確認してみて下さい。
例えば、インテリアに限らず外装等も含めて、一から建築・設計をしたい場合は、「一級建築士」の資格を持っている方がいいと思います。
ただ、一級建築士の資格を持っていると、結果としてインテリアデザインだけの仕事を受注するのは難しいかもしれません。
だから、思い通りの仕事はできないと言う人がいるのかもしれません。
また例えば、インテリアデザインでよっぽどの大成功をおさめ、有名にならないと、インテリアデザインだけの仕事というのはまわってこないものなのかもしれません。
だから、建築はセンス・実力の世界と言う人がいるのかもしれません。
実際のところはどうなのか? という話は、専門家(インテリア業界を目指せる学校の先生や、インテリア業界で働いている人)に、資格の内容、就職の仕方、業界の現状などを尋ねてみるのが良いと思います。(すずき)
2006年09月更新