相談内容｜私は現在、高校一年生です。周囲の友人たちがどんどん将来どの職業に就きたい！という

回答

　目標がはっきりしていて、それに向かってがんばっていくのは、素晴らしいことです。でも、私は「早く進路を決める」より、「納得いくように進路を決める」方が大切だと思います。納得がいくように進路を決めるには時間がかかるかもしれません。なぜなら、それはただ「自分は何がしたいんだろう？」と考えていてもなかなか決まらないもので、いろんな経験をして試行錯誤していくなかで、だんだん形が見えてくるものだと思うからです。

　私も高校生のときは、将来どんな職業に就きたいのかはっきり決まっていませんでした。高校時代に興味があった職業は、英語を使う仕事、インターネットを使う仕事、ミュージシャン、パン職人、雑貨屋さん。いずれにせよ漠然とした興味でした。実際にどんなものかちゃんと想像しなかったり、理解できていなかったものもあります。結局、「お店を開きたい」という思いは常にあったので、大学で経営学を学ぶことにしました。

　進学を決めるときも、大学に入ってからも、働きはじめた今でも、いろんな経験をしていろんな人と関わっていくなかで、目標はどんどん変わっていっています。私は今高校時代に興味のあった職業に完全に就いているわけではありませんが、高校時代に「よく分かんないけど、こんな感じに生きたい」と思っていたことの延長線上にいるような気はしています。

　ただ、「納得いくまで決める」といっても、きっともうすぐ2年生の授業選択があったり、志望校を決めなければいけない時期になると思います。ある程度の方向を決めなければいけないですよね。その場合は、今の時点で決められる範囲で選択をすれば良いと思います。漠然とでも自分がどんな方向に進みたいのかが見えているようならば、その方向に近づく方法としてどんなものがあるか、考えてみてください。焦らず、時間をかけて前に進んでくださいね。（おおたき）

2006年08月更新