僕は最近、難民救済について勉強をし、「直接現地へ行き、少しでも難民を救う手助けとなりたい」という気持ちを持つようになりました。そこで質問なんですが、僕のような16歳の人間が直接現地へ行って、難民救済活動をしている方々を手伝うことは可能なのでしょうか?
不可能なことはもちろんないと思います。しかし、その希望を実現するためにはいろいろ条件があると思います。
まず、お金の問題。16歳ということですので、現地に行くための資金は基本的には親御さんに出してもらうことになると思います。海外でのボランティアはかなりお金がかかりますから、それを調達できるのか、親御さんの理解を得られるのかが大切になってきます。
また、あなたがもし高校生なら、現地に行く際に高校を休学しなければならなくなると思います。そこまでして「今の時期に」行きたいのか、ということも考えてみてください。高校を卒業して自分で進路を選択した後なら、そういう活動に費やす時間はたくさんあると思います。
私は以前、難民救済活動をしている方と話をするイベントに行ってきたことがあるのですが、イベントに参加していた人たちは、大学生と社会人が半々くらいでした。大学生と社会人を比較すると、やはり自由な活動ができるのは大学生のようでした。また、共通していたのが、「自分にはこれができる」というものを持っていると、はっきり目的を持った支援ができるということでした。語学や医学など、直接役立つものでなくてもかまいません。音楽や美術、難民の人々を明るくできるとか、話を聞いてあげられるとか、一緒に土木工事を楽しくできるとか(支援活動はこういった力仕事が多いそうです)なにかひとつあるとよいと思います。
もし、実際の救済活動をしている人と話せる機会をつくれるようなら、どういう状況で、どういう意志で現地に赴いたかを聞いてみるのもよいと思います。(加留)
2006年02月更新