矢野 聖人さん直筆サイン入りチェキを1名様にプレゼント!

Masato Yano profile

1991年12月16日生まれ。東京都出身。2010年、ホリプロ50周年事業・身毒丸オーディションにてグランプリを獲得し、同年放送のテレビドラマ『GOLD』で役者デビュー。その後も、映画『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』や『イニシエーション・ラブ』、テレビドラマ『リーガルハイ』、『GTO』など数々の作品に出演し、多様な役を好演。2019年にはドラマ『ラジエーションハウス~放射線科の診断レポート~』に放射線科の技師・悠木倫役として出演し、2021年のシーズン2、2022年の劇場版でも同役を続投。現在は『特捜9 season5』に出演中。

『劇場版ラジエーションハウス』にて放射線科の技師・悠木倫役を演じる矢野 聖人さんを訪ね、ご自身や作品のお話をうかがうとともに、高校生のみなさんへの応援メッセージをいただきました。

『劇場版ラジエーションハウス』あらすじ

72時間—。それは、人の生死を分ける時間。

甘春総合病院の放射線技師・五十嵐唯織(窪田正孝)は落ち込んでいた。
大好きな甘春杏(本田翼)が、放射線科医としての腕を磨くため、ワシントン医大へ留学することが決まったからだ。
「72時間を切ってしまいました」

続きを読む

お別れまでのカウントダウンを胸に刻む唯織のことを、ラジエーションハウスのメンバーは元気付けようとするが、唯織への秘めた想いを抱える広瀬裕乃(広瀬アリス)だけは、自らの進むべき道について悩んでいた。
そんな中、杏の父親・正一が危篤との連絡が入る。

無医島だった離島に渡り小さな診療所で島民を診てきた正一だが、杏が父のもとに着いてほどなく「病気ではなく、人を見る医者になりなさい」との言葉を残し息を引き取る。

生前、父が気に掛けていた患者のことが気になり、島に一日残ることにする杏。
そこに大型台風、土砂崩れ、そして未知の感染症が襲いかかる。
遠く離れた地で杏が孤軍奮闘していることを知った唯織は、大切な仲間を守るため、苦しむ島民を救うため、ある決心をする。
8人の技師たちが選んだ未来とは。「別れ」の時刻が近づいている―。

チーム“ラジハ”は、“最後の夜明け”へ──。

『劇場版ラジエーションハウス』の映画化が決まった時のお気持ちを教えてください。

矢野:ドラマのシーズン2を撮影して、そのまま映画を撮る感じだったので自然な流れで役に入っていくことができました。自分が出ているドラマが映画になるというのが初めてのことでとても嬉しく、映画のなかでも悠木が活躍してくれたらいいなと思っていました。

劇場版の決定はどのように知らされたのですか。

矢野:シーズン2を撮影する時には話が出ていましたね。ただ、まだスケジュールの詳細は決まっていなかったので、最初はドラマに集中して撮影していました。具体的な映画の公開時期などが決まっていき、実際に映画化の話が進んでいくうちにだんだんと映画もやるのかという実感が湧いてきました。

気に入っているシーンはありますか。

矢野:やっぱりラジエーションハウスを飛び出したところですよね。ドラマではほとんどメンバーは病院から出たことはなかったのですが、今回は外で離島に行って撮影をしました。どのシーンも好きですし、とにかくみんなで陽の光を浴びながら撮影するというのが新鮮で。撮影とはいえラジエーションハウスのみんなで離島へ旅行をしているような気分でした。外での撮影は暑かったのですが、皆で暑い暑いと言いながら映画を撮ったのも良い思い出です。

悠木倫を演じる上で意識している部分や難しい部分はありますか。

矢野:ドラマの1話からずっと作ってきたキャラクターなので、難しい部分というのは今回の映画ではそれほどありませんでした。悠木は思っていることをあまり表には出さないので周りからは冷たく見えることもあるけれど、実際は人一倍詳しい知識や熱い気持ちを持っている男です。それを、若者の立場で表現したいと意識していました。

映画の見どころを教えてください。

矢野:大きく分けると、山崎育三郎さんと若月佑美さんが演じるご夫婦の物語の部分と、島で伝染病と戦う部分に分かれているんですが、ご夫婦の部分では、病院側は患者さんを診る順番や優劣についての難しさが描写されています。実際の医療の現場でも、災害時などは、早く助けてほしいという気持ちはわかるけれど、医師は優先的に緊急性を考えて順番をつけて診なくてはならないといった状況があると思います。もどかしく感じてもそれが現実であり、演じていてもそれはすごく難しい現実だなと考えさせられました。

離島での伝染病の部分は、これまでに経験したことのないウイルスと戦っている今の日本と重なっています。土砂崩れのシーンもあり、そういった自然災害も現実に起こり得ることです。実際にそういうことが身近で起きたときに、どう考えて行動するか、今のこの世の中とリンクしている部分も多く、医療従事者の方の思いも含めて色々と感じて頂くことができるのではと思っています。

この映画をご覧になる方にメッセージをお願いします。

矢野:今、私たちがこういう世の中になって、初めての経験をたくさんしていると思うんですけど、これまで以上に医療というものを身近に感じることが増えたと思いますし、そういうことに向き合ってくださっている方々への感謝みたいなことも同時にすごく感じていますよね。今だからこそ、この映画が皆さんに伝えられることがたくさんある気がするので是非みてもらいたいです。あとは病気の有無に関わらず、自分の身近な人を大切にすることや、弱っている人や困っている人に寄り添ってあげることっていうのもすごく繊細に描かれているので、そういうところも注目してもらえたら嬉しいですね。

映画では「72時間の壁」がキーワードになっていますが、矢野さんご自身は壁を感じたことはありますか。

矢野:壁は常に感じています。役者として、自分がこんな役や仕事をしたいと思っていても思い通りにいかないし、こういう仕事をしたいと思ってできるものでもないので、元々の自分やお芝居をしている時の自分に壁のようなものを感じます。でも壁がないと成長はないと思うので、目の前の壁をそれこそひとつひとつ乗り越えていくことが大事なのかなと自分では思っています。

悠木倫は熱心に勉強をするキャラクターでしたが、矢野さんご自身は勉強が得意なタイプでしたか。

矢野:得意ではないと思います(笑)高校生の頃は、テストの時に多少勉強するくらいで基本的には授業で聞いたことを覚えておく程度で、あまり熱を入れて勉強をした覚えはないですかね。

部活などはされていたのですか。

矢野:ダンスをやっていました。今でも役者仲間のライブには足を運んだりしていて、実際に踊っている姿を見ると、かっこいいなと思います。

今後の目標はありますか。

矢野:20代前半の頃は理想が高く、それが達成されないとマイナスな気持ちになってしまっていました。30代になったこともあり、これからは着実に一歩一歩前を見て目の前の仕事をしっかりやっていくようにしようと思っています。

新年度を迎えた高校生に向けて応援メッセージをお願いします。

矢野:高校1年生はこれから始まる学校生活、そして高校3年生は就職や大学進学など、新たな環境へどう進んでいこうかと不安なこともたくさんあると思います。僕自身も中学や高校の最初の1年間はなかなか周りに馴染めず、不安になることが多々ありました。心配や不安があってもとにかく自分のペースで立ち向かっていければ、そのうちいい未来があると思っています。マイペースに、焦らずゆっくり考えて過ごしていってください。

◆ヘアメイク:阿部孝介(traffic)
◆スタイリスト:徳永貴士

TOP