Sakurako Ohara profile 1996年1月10日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部映画学科卒業。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13/小泉徳宏監督作)のオーディションで約5,000人の中から選ばれ、俳優&歌手デビューを果たす。2014年には、第56回日本レコード大賞・新人賞を受賞。映画・テレビドラマへの出演のほか、舞台でも活躍。俳優活動と音楽活動を両立し、主に同世代の女性から高い支持を得ている。YouTubeチャンネルでは、MVのほか、ボイストレーニングやダンス、メイク動画など、多岐にわたるジャンルの動画で視聴者を魅了している。 大原 櫻子オフィシャルWEBサイト 映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のオーディションで約5,000 人の中からヒロインに大抜擢されたシンデレラガール。劇中バンドのボーカルとしてCDデビューも果たし、現在は俳優・アーティストとして多方面で活躍されている大原櫻子さん。今回の映画『犬部!』は、北里大学 十和田キャンパスに実在したサークル「犬部」を題材にした「北里大学獣医学部犬部!/片野ゆか(著)」が原案となっており、大原さんは猫のワクチン開発に励む研究者「佐備川よしみ」を演じています。 大原さんを訪ね、ご自身や作品のお話を伺うとともに、高校生の皆さんへの応援メッセージをいただきました。 どのような気持ちで演じていましたか? 私が演じた佐備川よしみは、犬部の猫担当という役柄です。 学生時代は、女性が少ない環境だったので、元気に明るく、犬部を盛り上げたいという思いで演じました。その16年後、30代になったよしみは、猫のワクチンの開発を進める研究者になっています。責任をもって仕事をしている一人の女性として、学生のはじけた感じとは差をつけて、一人の人間が成長している部分を見せられるように演じました。 衣装や髪型なども監督さんと相談しながら決めていきました。 例えば学生時代は、肌が見えるような衣装で髪型もポニーテールにして可愛らしさや活発さを表現し、16年後は落ち着いた衣装で髪型はハーフアップにして大人っぽさを表現しました。 動物たちとの撮影はいかがでしたか? 動物たちは、本番でやってみるまでどんなお芝居をするかわからなかったので、「お願い、こっち向いて~!」という場面もありましたが、よくこんなにお芝居してくれるな、という驚きが大きかったです。大変でしたが、動物たちに癒されながら撮影を進めることができ、とても楽しかったです。 苦労した場面はありましたか? 花井颯太(林遣都さん)と佐備川よしみが犬にシャワーを浴びせる場面で、犬がブルっと身震いをするのがきっかけでほほえましい空気感になるお芝居の流れがありました。その場面でなかなか犬が身震いをしてくれなくて……(笑)。その犬の身震いがないと出てこないセリフもあったので、とても格闘した場面でした。 実話が原案の映画ですが、主人公たちの行動をどう思いましたか? 学生でこんなに行動力のある人はなかなかいませんし、ゼロから1を生み出すというのはものすごいエネルギーが必要になると思うんです。それを学生がやっているというのが本当にすごいと思います。 花井颯太のモデルになった方もそうですが、実際に今でもいろいろな動物を助けている方がいて、皆さんのおかげで動物も幸せに生きている今があるんだなあ、と感謝の気持ちでいっぱいです。 大学のサークル活動からの物語ですが、大原さんは部活動やサークル活動などされていましたか? 高校では水泳部に所属していました。朝は自主練やランニングなどで、学校の授業が終わった後は毎日1 時間半くらい活動していましたね。東京都の女子高の中で1 位をとるような強い学校だったので、精神的にも鍛えられました。 大学時代はすでに芸能活動を始めていたので、特にサークルに所属はしていませんでした。 もし入るなら、私自身も動物が好きなので、動物関係のサークルは興味があります。ただ、命を扱うというのは並大抵のことではなく、動物は人間よりも寿命が短いということもあるので、好きだからこそ別れの悲しみに耐えられるか、という思いもあります。また、動物たちは生きているので「部活の時間」だけでなく常に接してあげないといけないというのが、他のサークルとは違うなと思いますね。 俳優活動や音楽活動をしているので、ダンスやお芝居のサークルなども気になります。 佐備川よしみとご自身の似ている部分はありますか? 性格が似ていると思います。 佐備川よしみは、猫を助けたいという強い思いでワクチンの開発に励んでいる女性です。命を扱うので、覚悟を持っていないとできない仕事だと思います。女性の強さを持っている人で、やるぞ!救うぞ!という強い気持ちなど、持っているものは自分と似ているのかな、と思いました。 学生時代と16 年後の大人になったよしみを演じ分けるのに意識した点はありますか? 髪型や衣装など、外見での変化を大きくつけられたのは、気持ち的にも役柄を作る上でもとてもよかったです。 学生時代は、とにかく「動物が可愛い! 」という気持ちでいっぱいの幸せ感を出すために、元気に明るくというのを意識して演じました。 研究者のよしみを演じるときは、わくわくした気持ちを表現するだけでなく、真面目な表情で真剣さが伝わるように意識しましたね。一生懸命仕事をしてきて、命を扱う大変さを学生の頃よりももっとよくわかっていると思うので。 学生の頃から10年以上たってもワクチンができない、そんな気持ちを吐露する場面があります。 この場面は、よしみがどうして大変なワクチン開発を一生懸命にやっているのか、という16年分の歩みを凝縮したような重さのある場面でした。 私も仕事をしている中で、悔しさや悲しさがバネになることがあるのですが、この場面はそういった自分自身と重ねて演じていました。 監督からは「こんな風に演じてほしい」と言われることはあまりなく、動物を扱う撮影は芝居の中でうまくいかないことも多いから大変だと思うけど頑張ろうね、といった話をしていただきました。 撮影で楽しかったことはありましたか? 子猫や子犬が純粋にとても可愛いなと思いました。 花井颯太や柴崎涼介(中川大志さん)の相棒犬などには指導の方がいらっしゃるんですが、その方の合図で犬たちが吠える・待つ・近づくなどのお芝居を完璧にこなしていて、犬のお芝居を見るのもすごく楽しかったです。 共演の方の印象はいかがでしたか? 林遣都さんは今回が初めての共演でした。舞台やドラマを拝見していたので、お会いしたときは「あ、林遣都さんだ」という感覚でした(笑)。中川大志さんや浅香航大さんは共演したことがあったので、とても過ごしやすかったです。男性が多い現場でしたが、飾らない方ばかりで演じやすく、いい空気感で撮影ができたと思います。 この映画はどんな人に見てもらいたいですか? 私自身も動物が大好きなのですが、この映画と出会って、「可愛い!飼いたい! 」という気持ちだけではなく、飼ったら最後まで寄り添ってあげることが大事なのだと、あらためて気づかされました。 命を扱うというのはどういうことなのかを、あらためて考えさせられる映画なので、動物を飼っている方や動物を愛している方、これから動物を飼おうと思っている方には、一番見ていただきたいです。 高校生への応援メッセージをお願いいたします。 高校時代は勉強や友達関係などで一番悩みが多い時期だと思いますが、大人になったらだんだん悩みが消えていくので、ありったけ楽しんで高校生活をエンジョイしてほしいなって思います。 私自身、高校時代にオーディションを受けたりして、いろいろ大変なこともありましたが、その分報われることもあったので、それを信じて過ごしてほしいですね。 ◆スタイリスト/木内 真奈美( OTIE ) ◆ヘアメイク/米原 佳奈 ◆撮影/内田 隼人
Sakurako Ohara profile
1996年1月10日生まれ。東京都出身。日本大学藝術学部映画学科卒業。映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13/小泉徳宏監督作)のオーディションで約5,000人の中から選ばれ、俳優&歌手デビューを果たす。2014年には、第56回日本レコード大賞・新人賞を受賞。映画・テレビドラマへの出演のほか、舞台でも活躍。俳優活動と音楽活動を両立し、主に同世代の女性から高い支持を得ている。YouTubeチャンネルでは、MVのほか、ボイストレーニングやダンス、メイク動画など、多岐にわたるジャンルの動画で視聴者を魅了している。
映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』のオーディションで約5,000 人の中からヒロインに大抜擢されたシンデレラガール。劇中バンドのボーカルとしてCDデビューも果たし、現在は俳優・アーティストとして多方面で活躍されている大原櫻子さん。今回の映画『犬部!』は、北里大学 十和田キャンパスに実在したサークル「犬部」を題材にした「北里大学獣医学部犬部!/片野ゆか(著)」が原案となっており、大原さんは猫のワクチン開発に励む研究者「佐備川よしみ」を演じています。
大原さんを訪ね、ご自身や作品のお話を伺うとともに、高校生の皆さんへの応援メッセージをいただきました。
どのような気持ちで演じていましたか?
私が演じた佐備川よしみは、犬部の猫担当という役柄です。
学生時代は、女性が少ない環境だったので、元気に明るく、犬部を盛り上げたいという思いで演じました。その16年後、30代になったよしみは、猫のワクチンの開発を進める研究者になっています。責任をもって仕事をしている一人の女性として、学生のはじけた感じとは差をつけて、一人の人間が成長している部分を見せられるように演じました。
衣装や髪型なども監督さんと相談しながら決めていきました。
例えば学生時代は、肌が見えるような衣装で髪型もポニーテールにして可愛らしさや活発さを表現し、16年後は落ち着いた衣装で髪型はハーフアップにして大人っぽさを表現しました。
動物たちとの撮影はいかがでしたか?
動物たちは、本番でやってみるまでどんなお芝居をするかわからなかったので、「お願い、こっち向いて~!」という場面もありましたが、よくこんなにお芝居してくれるな、という驚きが大きかったです。大変でしたが、動物たちに癒されながら撮影を進めることができ、とても楽しかったです。
苦労した場面はありましたか?
花井颯太(林遣都さん)と佐備川よしみが犬にシャワーを浴びせる場面で、犬がブルっと身震いをするのがきっかけでほほえましい空気感になるお芝居の流れがありました。その場面でなかなか犬が身震いをしてくれなくて……(笑)。その犬の身震いがないと出てこないセリフもあったので、とても格闘した場面でした。
実話が原案の映画ですが、主人公たちの行動をどう思いましたか?
学生でこんなに行動力のある人はなかなかいませんし、ゼロから1を生み出すというのはものすごいエネルギーが必要になると思うんです。それを学生がやっているというのが本当にすごいと思います。
花井颯太のモデルになった方もそうですが、実際に今でもいろいろな動物を助けている方がいて、皆さんのおかげで動物も幸せに生きている今があるんだなあ、と感謝の気持ちでいっぱいです。
大学のサークル活動からの物語ですが、大原さんは部活動やサークル活動などされていましたか?
高校では水泳部に所属していました。朝は自主練やランニングなどで、学校の授業が終わった後は毎日1 時間半くらい活動していましたね。東京都の女子高の中で1 位をとるような強い学校だったので、精神的にも鍛えられました。
大学時代はすでに芸能活動を始めていたので、特にサークルに所属はしていませんでした。 もし入るなら、私自身も動物が好きなので、動物関係のサークルは興味があります。ただ、命を扱うというのは並大抵のことではなく、動物は人間よりも寿命が短いということもあるので、好きだからこそ別れの悲しみに耐えられるか、という思いもあります。また、動物たちは生きているので「部活の時間」だけでなく常に接してあげないといけないというのが、他のサークルとは違うなと思いますね。
俳優活動や音楽活動をしているので、ダンスやお芝居のサークルなども気になります。
佐備川よしみとご自身の似ている部分はありますか?
性格が似ていると思います。
佐備川よしみは、猫を助けたいという強い思いでワクチンの開発に励んでいる女性です。命を扱うので、覚悟を持っていないとできない仕事だと思います。女性の強さを持っている人で、やるぞ!救うぞ!という強い気持ちなど、持っているものは自分と似ているのかな、と思いました。
学生時代と16 年後の大人になったよしみを演じ分けるのに意識した点はありますか?
髪型や衣装など、外見での変化を大きくつけられたのは、気持ち的にも役柄を作る上でもとてもよかったです。
学生時代は、とにかく「動物が可愛い! 」という気持ちでいっぱいの幸せ感を出すために、元気に明るくというのを意識して演じました。
研究者のよしみを演じるときは、わくわくした気持ちを表現するだけでなく、真面目な表情で真剣さが伝わるように意識しましたね。一生懸命仕事をしてきて、命を扱う大変さを学生の頃よりももっとよくわかっていると思うので。
学生の頃から10年以上たってもワクチンができない、そんな気持ちを吐露する場面があります。
この場面は、よしみがどうして大変なワクチン開発を一生懸命にやっているのか、という16年分の歩みを凝縮したような重さのある場面でした。
私も仕事をしている中で、悔しさや悲しさがバネになることがあるのですが、この場面はそういった自分自身と重ねて演じていました。
監督からは「こんな風に演じてほしい」と言われることはあまりなく、動物を扱う撮影は芝居の中でうまくいかないことも多いから大変だと思うけど頑張ろうね、といった話をしていただきました。
撮影で楽しかったことはありましたか?
子猫や子犬が純粋にとても可愛いなと思いました。
花井颯太や柴崎涼介(中川大志さん)の相棒犬などには指導の方がいらっしゃるんですが、その方の合図で犬たちが吠える・待つ・近づくなどのお芝居を完璧にこなしていて、犬のお芝居を見るのもすごく楽しかったです。
共演の方の印象はいかがでしたか?
林遣都さんは今回が初めての共演でした。舞台やドラマを拝見していたので、お会いしたときは「あ、林遣都さんだ」という感覚でした(笑)。中川大志さんや浅香航大さんは共演したことがあったので、とても過ごしやすかったです。男性が多い現場でしたが、飾らない方ばかりで演じやすく、いい空気感で撮影ができたと思います。
この映画はどんな人に見てもらいたいですか?
私自身も動物が大好きなのですが、この映画と出会って、「可愛い!飼いたい! 」という気持ちだけではなく、飼ったら最後まで寄り添ってあげることが大事なのだと、あらためて気づかされました。
命を扱うというのはどういうことなのかを、あらためて考えさせられる映画なので、動物を飼っている方や動物を愛している方、これから動物を飼おうと思っている方には、一番見ていただきたいです。
高校生への応援メッセージをお願いいたします。
高校時代は勉強や友達関係などで一番悩みが多い時期だと思いますが、大人になったらだんだん悩みが消えていくので、ありったけ楽しんで高校生活をエンジョイしてほしいなって思います。
私自身、高校時代にオーディションを受けたりして、いろいろ大変なこともありましたが、その分報われることもあったので、それを信じて過ごしてほしいですね。
◆スタイリスト/木内 真奈美( OTIE )
◆ヘアメイク/米原 佳奈
◆撮影/内田 隼人