Kotaro Daigo profile 2000年9月1日生まれ。東京都出身。2015年に俳優を志し「エーチームグループオーディション」に応募。現在の事務所に所属し活動をスタート。ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」(17年/NTV)山田先輩役、「先に生まれただけの僕」(17 年/NTV )梅本満役で出演。2017年、舞台「弱虫ペダル」では、主演の小野田坂道役に抜擢される。フランスで開催される世界最大規模の日本文化イベント「JAPAN EXPO 2017」に参加。ヨーロッパの観客を、舞台「弱虫ペダル」ならではの熱量で魅了し、大盛況でイベントの成功を収める。2019年は、映画「セブンティーンモータース」の公開や、秋には演劇「ハイキュー!! 」(主演:日向翔陽役)の公演が控えている。 Nana Mori profile 2001年8月31日生まれ。大分県出身。2016年に地元で家族と食事中にスカウトされ、行定勲監督によるWebCMで芸能活動を開始。2017年「東京ヴァンパイアホテル」(Amazonプライム・ビデオ)で女優デビュー。以降、映画「心が叫びたがってるんだ」(17年)、ドラマ「先に生まれただけの僕」(17年/NTV)、「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(18年/NHK)、「イアリー 見えない顔」(18年/WOWOW)、「獣になれない私たち」(18年/NTV)、「3年A組―今から皆さんは、人質です― 」(19年/NTV)などに出演。待機作には、映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」、「最初の晩餐」、「地獄少女」、岩井俊二監督最新作「Last Letter」がある。 ヘアメイク:佐藤寛(KOHL)、スタイリスト:申谷弘美(Bipost)、衣裳協力:ParAvion、Chesty 世界的に注目されているアニメーション監督、新海誠さん。前作「君の名は。」から3年、待望の最新作「天気の子」が7月19日、ついに全国で公開となります。「天気の子」は、天候の調和が狂っていく時代に、恋に落ちた少年と少女が自らの生き方を選択するストーリー。2人の物語は、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれています。2000人を超えるオーディションの中から選ばれた、主人公・帆高役の醍醐さんと、ヒロイン・陽菜役の森さんの声にも注目です。 醍醐さんと森さんを訪ね、ご自身のお話をうかがうとともに、高校生のみなさんへの応援メッセージをいただきました。 幼少期は、どのような子どもでしたか。 森:小学3年生まで大阪に住んでいました。小さい頃は、やんちゃでしたね。大阪の友達によると、男の子と柔道対決をして、相手の子が悔しがって泣いてしまったこともあったようです。自分ではあまり覚えていないのですが(笑)。 醍醐:幼少の頃に好きだった遊びは、鬼ごっこ、ドロケイ、木登りですね。あとは、駄菓子屋でよく遊んでいました。 芸能界に入ったきっかけを教えてください。 森:中学3年生の夏、家族と外食をしていたときに、店内でスカウトされました。そのときは状況がよくわからなくて。「写真撮っていい? 」と言われて、ちょっと怪しいなと思ったけど、両親に任せようと思いました(笑)。その結果、今、ここにいます。 醍醐:中学3年生で、部活を引退したあとでした。友達から「やれば」と言われて、「あ、モテそう! 」と思ったので、その日のうちに応募しました(笑)。 中学校・高校生活はいかがでしたか。 森:中学生の頃は、委員会にたくさん立候補したけど、ことごとく委員になれなかったのが印象に残っています(笑)。 醍醐:中学時代はサッカー部でした。サッカーは幼稚園の年長からずっと続けていて。中学生の頃も熱中していましたね。実は、高校もサッカー推薦で決まっていました。でも、中学3年生の12月に芸能界に入ったので、その高校には行かず、芸能活動と両立できる高校を選びました。 仕事をする上で、大切にしていることはありますか。 森:仕事をしていると、人と人とのつながりが大事だなと感じます。過去に現場でお世話になった人から、また別の仕事の話をいただくこともありました。あいさつはしっかりしようと思いますし、人を思いやる気持ちを大切にしようと思っています。 醍醐:仕事は遊びではないので、プロとしての自覚をもってやらないといけません。たとえば、学校を休むのは自己責任ですが、仕事はそうはいきません。誰かに迷惑をかけたり、信用をなくして仕事の機会を失ったりしかねません。仕事であれば、年齢問わず自覚と責任をもって最善を尽くさないといけないと思います。頑張ることは当たり前で。 映画「天気の子」の声の出演が決まった時は、どんな気持ちでしたか。 醍醐:事務所の人に今後の活動について叱咤激励された後だったので、その場ではすぐに、いえ~い!と喜べなくて(笑)。驚きの方が大きかったです。じわじわと喜びがこみ上げてきた感じです。 森:東京ではマネジャーさんのお家に泊まっているので、お家でオーディションの結果を聞きました。最初は信じられなかったですね。「本当ですか!? 」と確認して、本当だったので、すごく嬉しかったです。 主演声優になって、プレッシャーはありましたか。 醍醐:決まった直後は、ものすごいプレッシャーでした。「あの新海監督の作品で主演が務まるだろうか」「どうしよう、どうしよう」と不安でした。でも、アフレコ初日に、新海監督が「何も気にしないで、リラックスしてやっていいんだよ」と言ってくれて。救われましたね。それからは、プレッシャーも気にならなくなりました。 森:私も最初はプレッシャーを感じました。初めての声優の仕事で、普段の女優業とはやり方も違うので、「どうなるのかな…… 」と思っていました。でも、アフレコの途中から、だんだんと「私が陽菜なんだ! 」という覚悟と自信がついてきました。その後は、ほとんどプレッシャーはないですね。 実際に声優をやってみて、いかがでしたか。 醍醐: たとえば、走るときの息遣いを表現するとき、実写だと「はぁはぁ」というリアルな呼吸音だけでいいのですが。声優は、「くっ」「ふぅ」「はっ」「んはぁ」など、何十もの違う音を組み合わせています。それが、耳で聞くとわからないくらい自然なんです。これは、共演者の梶裕貴さんに教わりました。こういう独特な技術に触れて、「声優って奥が深いな」と感じましたね。 森:最初は戸惑いました。声の出し方など、音響監督さんに教えてもらいました。現場では完璧でいたかったのに、「こうやるんだよ」と教えてもらって、情けない気持ちになりました。でも、たくさん教わって勉強したので、今は成長したと思います(笑)! 今回、自分が演じた役の印象や、共感した部分を教えてください。 醍醐:帆高は良くも悪くも一直線で、愛情が深いキャラクターだと思います。人間として尊敬できる感じです。あとは、すごくピュアで可愛いですね(笑)。帆高はいろいろなことを考えている子だけど、いざとなったら感情で動くタイプだと思います。僕も、「思い立ったが吉日」みたいなところがあって。そこは似ていますね。 森:新海監督は、最初、陽菜と私について、「天気みたいなところが似ている」と言っていました。確かに陽菜は、笑っていると思ったら怒っていたり、楽しそうにしていると思ったら寂しそうだったり。天気みたいな子だなと思います。私は、気まぐれな行動をするので、そこが似ていると思われたのかもしれません。当時、新海監督とは、オーディションでちょっと話しただけだったので、そういうところを見抜かれていたのはすごいなと思いました(笑)。 新海監督の言葉で、印象に残っている言葉はありますか。 醍醐: やはり、「醍醐くんが帆高だから」という言葉は心に刺さりました。あと、新海監督と僕と森さん、3 人のLINEグループがあるのですが。毎回アフレコが終わると、新海監督がそこにメッセージをくれて。「今日もお疲れ様。すごく素敵でした。また明日も楽しみにしているね! 」といった感じで、毎日優しい言葉をくれました。それがとても嬉しかったですね。新海監督からLINEをもらうのが日課になって、そのメッセージを読んで「また頑張ろう!」と思えました。 森:「僕の中ではもう、帆高は醍醐くんだし、陽菜は七菜ちゃんだと思っているから!」と言われたのが、すごく嬉しかったですね。 小栗旬さんや本田翼さんと共演してみて、どうでしたか。 醍醐:僕はずっと小栗さんに憧れていたので、最初はファン目線で見てしまって(笑)。でも、アフレコが始まってからは、その姿からたくさんのことを学びました。小栗さんのお芝居はテイク毎に違うのですが、どれも正解なんじゃないかと思うくらいすごくて。あと、いつも一発目から台詞のタイミングが完璧です。きっと、家で何回もVコンテを見て勉強してから現場入りしていたのだろうと思います。小栗さんも、やっている準備は僕たちと変わらなくて、一つ一つの積み重ねであれだけすごい人になっているんだなと感じました。僕も、今やっていることを精一杯頑張って、小栗さんみたいな役者になりたいです! 森:ずっと醍醐さんと2人でアフレコをしてきて、初めて小栗さんや本田さんの役の声を聞いたときは嬉しかったですね。お二方の演技を踏まえて「もっとこうしたい! 」と思ったり、「こんなふうにできるんだ! 」と思ったり。視野が広がりました。一緒にやっていて、すごく楽しかったです。役同士で会話がつながったとき、「あぁ、生きているな!」と思って、感動しました。 陽菜は空を晴れにする力を持っていますが、これまでの人生で天気を変えたいと思ったことはありますか。 森:はい!あります!マラソン大会の日は、雨になってほしかったです。走るのはきついし、顔がぐちゃぐちゃになって走っているのを誰かに見られるのも恥ずかしいし。「お願いだから雨降ってくれ!」と祈っていました(笑)。 醍醐:体育の授業で、外で「行進練習」や「集団行動」をやるときは、雨が降ってほしかったですね。雨が降ると、体育館でドッジボールができたので(笑)。逆に、部活のときは晴れてほしかったです。サッカー部では、雨の日はひたすら体幹トレーニングをやるのですが、それが嫌でした……。 映画「天気の子」の見どころを教えてください。 森:描かれる2人の選択に注目してほしいです。帆高と陽菜、2人の物語を見て、自分だったら……と考えることで、次に行動するための活力が生まれます。私と同世代の人たちにも、ぜひ見てほしい映画です! 醍醐:この映画を見た後は、「愛」について深く考えられるようになると思います。家族や友達、恋人など、身近にいる大切な人たちへの接し方を、あらためて見つめ直せる映画です。自分の大切な人が、大変な目にあったとき、果たして自分には何ができるのだろう……と考えるだけでも、気持ちがプラスの方向に動くと思います。ぜひ、皆さんの大切な人と一緒に見てほしいです! 進路を模索する高校生に、応援メッセージをお願いします。 醍醐:進路を選択するにあたり、自分の信念と覚悟、熱意があれば周りも応援してくれると思います。一番大事なことは、「自分が何をしたいのか」。周りにどう思われようと、自分が進みたい道を選べば、後悔はしないはずです。自分のやりたいことに挑戦することが大事だと思いますね。まさに自分自身がそうでした。 森:私も高校生です。同級生は、今まさに進路選択をしたり、受験勉強をしたりしています。私がこの仕事を始めるのを決断したときは、「一つ一つの選択を大事にしていけば、振り返ったときに後悔しない」という信念がありました。「あのときの自分は本気でこう考えたんだな」と思えれば、こうしなければよかった……とは思いません。だからこそ、一つ一つの選択をないがしろにしないで、大事に決めていってほしいです!
Kotaro Daigo profile
2000年9月1日生まれ。東京都出身。2015年に俳優を志し「エーチームグループオーディション」に応募。現在の事務所に所属し活動をスタート。ドラマ「兄に愛されすぎて困ってます」(17年/NTV)山田先輩役、「先に生まれただけの僕」(17 年/NTV )梅本満役で出演。2017年、舞台「弱虫ペダル」では、主演の小野田坂道役に抜擢される。フランスで開催される世界最大規模の日本文化イベント「JAPAN EXPO 2017」に参加。ヨーロッパの観客を、舞台「弱虫ペダル」ならではの熱量で魅了し、大盛況でイベントの成功を収める。2019年は、映画「セブンティーンモータース」の公開や、秋には演劇「ハイキュー!! 」(主演:日向翔陽役)の公演が控えている。
Nana Mori profile
2001年8月31日生まれ。大分県出身。2016年に地元で家族と食事中にスカウトされ、行定勲監督によるWebCMで芸能活動を開始。2017年「東京ヴァンパイアホテル」(Amazonプライム・ビデオ)で女優デビュー。以降、映画「心が叫びたがってるんだ」(17年)、ドラマ「先に生まれただけの僕」(17年/NTV)、「やけに弁の立つ弁護士が学校でほえる」(18年/NHK)、「イアリー 見えない顔」(18年/WOWOW)、「獣になれない私たち」(18年/NTV)、「3年A組―今から皆さんは、人質です― 」(19年/NTV)などに出演。待機作には、映画「東京喰種 トーキョーグール【S】」、「最初の晩餐」、「地獄少女」、岩井俊二監督最新作「Last Letter」がある。
ヘアメイク:佐藤寛(KOHL)、スタイリスト:申谷弘美(Bipost)、衣裳協力:ParAvion、Chesty
世界的に注目されているアニメーション監督、新海誠さん。前作「君の名は。」から3年、待望の最新作「天気の子」が7月19日、ついに全国で公開となります。「天気の子」は、天候の調和が狂っていく時代に、恋に落ちた少年と少女が自らの生き方を選択するストーリー。2人の物語は、新たな時代を迎えるあらゆる世代、そして全世界へのメッセージとして描かれています。2000人を超えるオーディションの中から選ばれた、主人公・帆高役の醍醐さんと、ヒロイン・陽菜役の森さんの声にも注目です。
醍醐さんと森さんを訪ね、ご自身のお話をうかがうとともに、高校生のみなさんへの応援メッセージをいただきました。
幼少期は、どのような子どもでしたか。
森:小学3年生まで大阪に住んでいました。小さい頃は、やんちゃでしたね。大阪の友達によると、男の子と柔道対決をして、相手の子が悔しがって泣いてしまったこともあったようです。自分ではあまり覚えていないのですが(笑)。
醍醐:幼少の頃に好きだった遊びは、鬼ごっこ、ドロケイ、木登りですね。あとは、駄菓子屋でよく遊んでいました。
芸能界に入ったきっかけを教えてください。
森:中学3年生の夏、家族と外食をしていたときに、店内でスカウトされました。そのときは状況がよくわからなくて。「写真撮っていい? 」と言われて、ちょっと怪しいなと思ったけど、両親に任せようと思いました(笑)。その結果、今、ここにいます。
醍醐:中学3年生で、部活を引退したあとでした。友達から「やれば」と言われて、「あ、モテそう! 」と思ったので、その日のうちに応募しました(笑)。
中学校・高校生活はいかがでしたか。
森:中学生の頃は、委員会にたくさん立候補したけど、ことごとく委員になれなかったのが印象に残っています(笑)。
醍醐:中学時代はサッカー部でした。サッカーは幼稚園の年長からずっと続けていて。中学生の頃も熱中していましたね。実は、高校もサッカー推薦で決まっていました。でも、中学3年生の12月に芸能界に入ったので、その高校には行かず、芸能活動と両立できる高校を選びました。
仕事をする上で、大切にしていることはありますか。
森:仕事をしていると、人と人とのつながりが大事だなと感じます。過去に現場でお世話になった人から、また別の仕事の話をいただくこともありました。あいさつはしっかりしようと思いますし、人を思いやる気持ちを大切にしようと思っています。
醍醐:仕事は遊びではないので、プロとしての自覚をもってやらないといけません。たとえば、学校を休むのは自己責任ですが、仕事はそうはいきません。誰かに迷惑をかけたり、信用をなくして仕事の機会を失ったりしかねません。仕事であれば、年齢問わず自覚と責任をもって最善を尽くさないといけないと思います。頑張ることは当たり前で。
映画「天気の子」の声の出演が決まった時は、どんな気持ちでしたか。
醍醐:事務所の人に今後の活動について叱咤激励された後だったので、その場ではすぐに、いえ~い!と喜べなくて(笑)。驚きの方が大きかったです。じわじわと喜びがこみ上げてきた感じです。
森:東京ではマネジャーさんのお家に泊まっているので、お家でオーディションの結果を聞きました。最初は信じられなかったですね。「本当ですか!? 」と確認して、本当だったので、すごく嬉しかったです。
主演声優になって、プレッシャーはありましたか。
醍醐:決まった直後は、ものすごいプレッシャーでした。「あの新海監督の作品で主演が務まるだろうか」「どうしよう、どうしよう」と不安でした。でも、アフレコ初日に、新海監督が「何も気にしないで、リラックスしてやっていいんだよ」と言ってくれて。救われましたね。それからは、プレッシャーも気にならなくなりました。
森:私も最初はプレッシャーを感じました。初めての声優の仕事で、普段の女優業とはやり方も違うので、「どうなるのかな…… 」と思っていました。でも、アフレコの途中から、だんだんと「私が陽菜なんだ! 」という覚悟と自信がついてきました。その後は、ほとんどプレッシャーはないですね。
実際に声優をやってみて、いかがでしたか。
醍醐: たとえば、走るときの息遣いを表現するとき、実写だと「はぁはぁ」というリアルな呼吸音だけでいいのですが。声優は、「くっ」「ふぅ」「はっ」「んはぁ」など、何十もの違う音を組み合わせています。それが、耳で聞くとわからないくらい自然なんです。これは、共演者の梶裕貴さんに教わりました。こういう独特な技術に触れて、「声優って奥が深いな」と感じましたね。
森:最初は戸惑いました。声の出し方など、音響監督さんに教えてもらいました。現場では完璧でいたかったのに、「こうやるんだよ」と教えてもらって、情けない気持ちになりました。でも、たくさん教わって勉強したので、今は成長したと思います(笑)!
今回、自分が演じた役の印象や、共感した部分を教えてください。
醍醐:帆高は良くも悪くも一直線で、愛情が深いキャラクターだと思います。人間として尊敬できる感じです。あとは、すごくピュアで可愛いですね(笑)。帆高はいろいろなことを考えている子だけど、いざとなったら感情で動くタイプだと思います。僕も、「思い立ったが吉日」みたいなところがあって。そこは似ていますね。
森:新海監督は、最初、陽菜と私について、「天気みたいなところが似ている」と言っていました。確かに陽菜は、笑っていると思ったら怒っていたり、楽しそうにしていると思ったら寂しそうだったり。天気みたいな子だなと思います。私は、気まぐれな行動をするので、そこが似ていると思われたのかもしれません。当時、新海監督とは、オーディションでちょっと話しただけだったので、そういうところを見抜かれていたのはすごいなと思いました(笑)。
新海監督の言葉で、印象に残っている言葉はありますか。
醍醐: やはり、「醍醐くんが帆高だから」という言葉は心に刺さりました。あと、新海監督と僕と森さん、3 人のLINEグループがあるのですが。毎回アフレコが終わると、新海監督がそこにメッセージをくれて。「今日もお疲れ様。すごく素敵でした。また明日も楽しみにしているね! 」といった感じで、毎日優しい言葉をくれました。それがとても嬉しかったですね。新海監督からLINEをもらうのが日課になって、そのメッセージを読んで「また頑張ろう!」と思えました。
森:「僕の中ではもう、帆高は醍醐くんだし、陽菜は七菜ちゃんだと思っているから!」と言われたのが、すごく嬉しかったですね。
小栗旬さんや本田翼さんと共演してみて、どうでしたか。
醍醐:僕はずっと小栗さんに憧れていたので、最初はファン目線で見てしまって(笑)。でも、アフレコが始まってからは、その姿からたくさんのことを学びました。小栗さんのお芝居はテイク毎に違うのですが、どれも正解なんじゃないかと思うくらいすごくて。あと、いつも一発目から台詞のタイミングが完璧です。きっと、家で何回もVコンテを見て勉強してから現場入りしていたのだろうと思います。小栗さんも、やっている準備は僕たちと変わらなくて、一つ一つの積み重ねであれだけすごい人になっているんだなと感じました。僕も、今やっていることを精一杯頑張って、小栗さんみたいな役者になりたいです!
森:ずっと醍醐さんと2人でアフレコをしてきて、初めて小栗さんや本田さんの役の声を聞いたときは嬉しかったですね。お二方の演技を踏まえて「もっとこうしたい! 」と思ったり、「こんなふうにできるんだ! 」と思ったり。視野が広がりました。一緒にやっていて、すごく楽しかったです。役同士で会話がつながったとき、「あぁ、生きているな!」と思って、感動しました。
陽菜は空を晴れにする力を持っていますが、これまでの人生で天気を変えたいと思ったことはありますか。
森:はい!あります!マラソン大会の日は、雨になってほしかったです。走るのはきついし、顔がぐちゃぐちゃになって走っているのを誰かに見られるのも恥ずかしいし。「お願いだから雨降ってくれ!」と祈っていました(笑)。
醍醐:体育の授業で、外で「行進練習」や「集団行動」をやるときは、雨が降ってほしかったですね。雨が降ると、体育館でドッジボールができたので(笑)。逆に、部活のときは晴れてほしかったです。サッカー部では、雨の日はひたすら体幹トレーニングをやるのですが、それが嫌でした……。
映画「天気の子」の見どころを教えてください。
森:描かれる2人の選択に注目してほしいです。帆高と陽菜、2人の物語を見て、自分だったら……と考えることで、次に行動するための活力が生まれます。私と同世代の人たちにも、ぜひ見てほしい映画です!
醍醐:この映画を見た後は、「愛」について深く考えられるようになると思います。家族や友達、恋人など、身近にいる大切な人たちへの接し方を、あらためて見つめ直せる映画です。自分の大切な人が、大変な目にあったとき、果たして自分には何ができるのだろう……と考えるだけでも、気持ちがプラスの方向に動くと思います。ぜひ、皆さんの大切な人と一緒に見てほしいです!
進路を模索する高校生に、応援メッセージをお願いします。
醍醐:進路を選択するにあたり、自分の信念と覚悟、熱意があれば周りも応援してくれると思います。一番大事なことは、「自分が何をしたいのか」。周りにどう思われようと、自分が進みたい道を選べば、後悔はしないはずです。自分のやりたいことに挑戦することが大事だと思いますね。まさに自分自身がそうでした。
森:私も高校生です。同級生は、今まさに進路選択をしたり、受験勉強をしたりしています。私がこの仕事を始めるのを決断したときは、「一つ一つの選択を大事にしていけば、振り返ったときに後悔しない」という信念がありました。「あのときの自分は本気でこう考えたんだな」と思えれば、こうしなければよかった……とは思いません。だからこそ、一つ一つの選択をないがしろにしないで、大事に決めていってほしいです!