Moka Kamishiraisi Profile 2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにおいて当時史上最年少となる10歳で44,120人の中からグランプリに選ばれる。2012年にはTVドラマ「分身」で女優デビュー。主な映画出演作品に「脳漿炸裂ガール」(15)、「金メダル男」(16)、「ハルチカ」(17)、「羊と鋼の森」(18)などがある。また、声優としての初主演作となるアニメーション映画「未来のミライ」の公開が2018年7月20日に控えているなど、女優としてこれからの活躍が最も期待される一人。 上白石萌歌オフィシャルTwitter 上白石萌歌オフィシャルInstagram 上白石萌歌オフィシャルTwitter 上白石萌歌オフィシャルInstagram 2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにおいて、当時史上最年少となる10歳でグランプリに選ばれてから、モデルとして、女優として、さまざまなフィールドで活躍している上白石萌歌さん。今夏には、声優初挑戦となるアニメーション映画「未来のミライ」の公開を控えるなど、今後の活躍がますます期待されています。現役の大学1年生でもある上白石さんを訪ね、ご自身のこれまでの進路ストーリーをおうかがいすると共に、高校生のみなさんへの応援メッセージをいただきました。 第7回「東宝シンデレラ」オーディションでのグランプリ獲得を契機に芸能界デビューされたわけですが、オーディション応募のきっかけはなんだったのでしょうか。 最初は、姉だけが受ける予定だったのですが、ふと気になって、応募要項の年齢制限のところを見てみたら、10歳から応募可能となっていたため、姉が受けるなら私も受けてみようと思いました。まさかそこから芸能界との接点ができ、今の自分につながっていくとは、当時は全く思っていませんでした。 その頃は、芸能界は自分とは全く縁のない世界だと思っていたので、本当に驚きでしたが、オーディションを通して、モデルデビュー、女優デビューしていく内に、どんどん夢がふくらんでいきました。 グランプリを獲得した時のお気持ちはどうでしたか。 当時は10歳で、まだ小学5年生でしたので、何が何だかわけが分からないという気持ちが先行していましたね。 私より先に姉の名前が呼ばれて、そこでまずびっくりしていたのですが、そこに上乗せして私の名前まで呼ばれたものですから、本当にびっくりして、混乱してしまいました。でも、10歳くらいの頃ってあまり緊張とかしないもので、後で当時の映像とかを見ると、動揺していないように見えるんですよね。 私がグランプリで、姉が審査員特別賞と、今考えてもびっくりの結果でした。 萌歌さんの小学校、中学校時代はどのような生徒だったのでしょうか。 小学生、中学生の頃は、出身地である鹿児島で過ごしていました。「東宝シンデレラ」オーディションのグランプリを獲得した小学5年生の頃からは、鹿児島と東京を行ったり来たりの生活で結構大変でした。でも、環境が変わるたびに、色々な友達に出会えたので、それはとても良かったと思います。 中学2年生の時に、姉の高校進学と合わせて上京することとなり、それからは東京の学校に通うことになりました。 上京後の生活はいかがでしたか。何か思い出などはありましたらお聞かせください。 勉強も、お仕事も、どちらも中途半端にしたくないという気持ちがとても強かったため、進学校に進むことにしました。当然のように、定期試験や単位取得などは非常に厳しかったですが、敢えてその環境を選んで正解だったなと思えるくらい、勉強もお仕事も頑張れたので、妥協しなくて良かったなと感じています。 また、高校時代にはすごく良い友達と出会うこともでき、進路に迷った時に真剣に相談に乗ってもらったり、逆に自分が友達の相談を受けたりとお互いに助け合っていました。 部活動などはされていましたか。 残念ながら部活動はしていませんでした。その分、お仕事の方ではジャンルを問わず、色々な経験をさせてもらいました。特に舞台をたくさんやらせてもらいましたが、非常に長期間にわたるものなので、舞台のお仕事をしながらテスト勉強などをするのはやはり大変でした。 萌歌さんは現役の大学生でもありますが、大学ではどのような勉強をされていますか。 大学では文系の学部に所属していて、今のお仕事に直結するような芸術理論の勉強をはじめ、語学や社会学など、興味のある講義を受けています。高校の頃から政治経済や倫理などの社会科の科目が好きだったので、文系学部を選びました。 1年生ということもあり、なるべく授業に出て、しっかり単位を取っておきたいです。 学べる内容以外に、大学選びの手かがりとしたものはありますか。 オープンキャンパスは行った方が良いですね。学校の雰囲気とか、施設の充実ぶりとかを事前に確認できますから。例えば、学食の良し悪しとか(笑) また、通いやすさも大事だと思います。私が通っている大学は最寄り駅から結構遠くて少し大変ですので、そうしたアクセスの良さもチェックしてみると良いと思います。 7月20日公開のアニメーション映画「未来のミライ」で主役のくんちゃんを演じられての感想をお聞かせください。 実は、私はずっと前から細田監督の大ファンで、最新作が公開される毎に劇場に足を運んでいましたし、「バケモノの子」展が渋谷で開催された時も当然のように見に行ったくらい好きでしたので、監督の作品世界に携われたのがすごく嬉しかったです。 また、4歳の男の子を演じるということは、自分の中でも非常に大きな挑戦でしたので、また新しい要素を役がくれたなとありがたく思っています。 萌歌さんとは、年齢も、性別も異なる「4歳の男の子」を演じるにあたり、苦労したことや、役作りで意識したことはありますか。 役をいただくにあたり、オーディションを受けるのですが、最初は中学生のミライちゃん役を受けたんですね。ですが、最終的には「4歳の男の子」であるくんちゃん役に決まって。 やはり「4歳の男の子」をどう演じたら良いのか、最初は分からなくて、すごく自分でも考えたし、監督とも相談をしながら役作りをしていきましたが、なかなか難しかったですね。 声優のお仕事も初めてでしたし、描かれた絵という、自分以外の身体を使って、アニメーションの中でどれだけくんちゃんと一体化できるのか、年は離れていてもどうにか一体化したいなという思いがずっとあって、そこはすごく苦労しました。 高校生にとっての、この映画の見所はどのあたりにあるでしょうか。 公開日がちょうど夏休みの初日くらいということもありますが、夏が始まるという実感みたいなものをすごく感じさせてくれて、本当にどの世代の人でも楽しんでいただける映画だと思います。 すごく壮大なテーマがあるのですが、小さい子にとってはひと夏の冒険譚であり、大人の視点で見るとまた違うものが見えてくる。特に中高生の皆さんにとっては響くものがあると思います。自分の進路に悩んだり、自分は一体何者であるのかという、いわゆる「アイデンティティ」を自分の中から探そうとしたりと、くんちゃんにはそういった部分があるので、きっと共感できると思います。是非、この映画を見てもらって、家族の縦の繋がりや自分の過去を振り返ってみて欲しいなと思います。 お仕事をする上で意識されていることや、座右の銘などがありましたらお聞かせください。 お仕事を始めたのが割と小さい頃でしたので、その頃の感覚を忘れずに、ずっとまっさらで、初心で、お仕事をしていけたら良いなという思いがあります。 以前にある方から言われた「役者は何色にも染まれる存在であるために、普段はまっさらでいるべき」という言葉がすごく心に響いたので、普段はまっさらな状態でいて、役柄に応じて何事も柔軟に取り入れていくように意識しています。 女優や声優の魅力はどこにあると思いますか。 アニメーション映画に関して言えば、空を飛んだり、過去にさかのぼったりといった、普通の生活の中では経験できないことを、大きな違和感なしに伝えられるのが魅力だと思います。そこに私が声を吹き込めたことはすごく光栄ですし、現実の自分は、当然、4歳の男の子にはなれないので、今回のような、アニメ・声優のお仕事を通して、4歳の男の子の視点で色々なものを見られたのは貴重な経験でした。 今後の夢や目標がありましたらお聞かせください。 今回のようなアニメーションであったり、舞台であったり、映像であったりとさまざまなジャンルを経験させていただいていますが、これからも役柄毎に色々な型に一度はまってみて、その中で役目を果たしていけたら良いなと思っています。 進路選択を控えた高校生のみなさんにメッセージをお願いします。 私のように、お仕事をしながらでも、きちんと勉強をしたいと思い、大学に進むことができています。 自分に合った進路が見つからないと悩んでいる人は、自分の好きなことや興味を感じることなどの、身近なところにあるものを丁寧に見つけていくことできっと進路につなげることができると思います。 最近、大学生になったばかりの私がアドバイスをするのもなんですが、焦らずに地道に最良と思える選択を続けていけば、きっと素敵な道が開けると思います。
Moka Kamishiraisi Profile
2000年2月28日生まれ、鹿児島県出身。2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにおいて当時史上最年少となる10歳で44,120人の中からグランプリに選ばれる。2012年にはTVドラマ「分身」で女優デビュー。主な映画出演作品に「脳漿炸裂ガール」(15)、「金メダル男」(16)、「ハルチカ」(17)、「羊と鋼の森」(18)などがある。また、声優としての初主演作となるアニメーション映画「未来のミライ」の公開が2018年7月20日に控えているなど、女優としてこれからの活躍が最も期待される一人。
2011年、第7回「東宝シンデレラ」オーディションにおいて、当時史上最年少となる10歳でグランプリに選ばれてから、モデルとして、女優として、さまざまなフィールドで活躍している上白石萌歌さん。今夏には、声優初挑戦となるアニメーション映画「未来のミライ」の公開を控えるなど、今後の活躍がますます期待されています。
現役の大学1年生でもある上白石さんを訪ね、ご自身のこれまでの進路ストーリーをおうかがいすると共に、高校生のみなさんへの応援メッセージをいただきました。
第7回「東宝シンデレラ」オーディションでのグランプリ獲得を契機に芸能界デビューされたわけですが、オーディション応募のきっかけはなんだったのでしょうか。
最初は、姉だけが受ける予定だったのですが、ふと気になって、応募要項の年齢制限のところを見てみたら、10歳から応募可能となっていたため、姉が受けるなら私も受けてみようと思いました。まさかそこから芸能界との接点ができ、今の自分につながっていくとは、当時は全く思っていませんでした。
その頃は、芸能界は自分とは全く縁のない世界だと思っていたので、本当に驚きでしたが、オーディションを通して、モデルデビュー、女優デビューしていく内に、どんどん夢がふくらんでいきました。
グランプリを獲得した時のお気持ちはどうでしたか。
当時は10歳で、まだ小学5年生でしたので、何が何だかわけが分からないという気持ちが先行していましたね。
私より先に姉の名前が呼ばれて、そこでまずびっくりしていたのですが、そこに上乗せして私の名前まで呼ばれたものですから、本当にびっくりして、混乱してしまいました。でも、10歳くらいの頃ってあまり緊張とかしないもので、後で当時の映像とかを見ると、動揺していないように見えるんですよね。
私がグランプリで、姉が審査員特別賞と、今考えてもびっくりの結果でした。
萌歌さんの小学校、中学校時代はどのような生徒だったのでしょうか。
小学生、中学生の頃は、出身地である鹿児島で過ごしていました。「東宝シンデレラ」オーディションのグランプリを獲得した小学5年生の頃からは、鹿児島と東京を行ったり来たりの生活で結構大変でした。でも、環境が変わるたびに、色々な友達に出会えたので、それはとても良かったと思います。
中学2年生の時に、姉の高校進学と合わせて上京することとなり、それからは東京の学校に通うことになりました。
上京後の生活はいかがでしたか。何か思い出などはありましたらお聞かせください。
勉強も、お仕事も、どちらも中途半端にしたくないという気持ちがとても強かったため、進学校に進むことにしました。当然のように、定期試験や単位取得などは非常に厳しかったですが、敢えてその環境を選んで正解だったなと思えるくらい、勉強もお仕事も頑張れたので、妥協しなくて良かったなと感じています。
また、高校時代にはすごく良い友達と出会うこともでき、進路に迷った時に真剣に相談に乗ってもらったり、逆に自分が友達の相談を受けたりとお互いに助け合っていました。
部活動などはされていましたか。
残念ながら部活動はしていませんでした。その分、お仕事の方ではジャンルを問わず、色々な経験をさせてもらいました。特に舞台をたくさんやらせてもらいましたが、非常に長期間にわたるものなので、舞台のお仕事をしながらテスト勉強などをするのはやはり大変でした。
萌歌さんは現役の大学生でもありますが、大学ではどのような勉強をされていますか。
大学では文系の学部に所属していて、今のお仕事に直結するような芸術理論の勉強をはじめ、語学や社会学など、興味のある講義を受けています。高校の頃から政治経済や倫理などの社会科の科目が好きだったので、文系学部を選びました。
1年生ということもあり、なるべく授業に出て、しっかり単位を取っておきたいです。
学べる内容以外に、大学選びの手かがりとしたものはありますか。
オープンキャンパスは行った方が良いですね。学校の雰囲気とか、施設の充実ぶりとかを事前に確認できますから。例えば、学食の良し悪しとか(笑)
また、通いやすさも大事だと思います。私が通っている大学は最寄り駅から結構遠くて少し大変ですので、そうしたアクセスの良さもチェックしてみると良いと思います。
7月20日公開のアニメーション映画「未来のミライ」で主役のくんちゃんを演じられての感想をお聞かせください。
実は、私はずっと前から細田監督の大ファンで、最新作が公開される毎に劇場に足を運んでいましたし、「バケモノの子」展が渋谷で開催された時も当然のように見に行ったくらい好きでしたので、監督の作品世界に携われたのがすごく嬉しかったです。
また、4歳の男の子を演じるということは、自分の中でも非常に大きな挑戦でしたので、また新しい要素を役がくれたなとありがたく思っています。
萌歌さんとは、年齢も、性別も異なる「4歳の男の子」を演じるにあたり、苦労したことや、役作りで意識したことはありますか。
役をいただくにあたり、オーディションを受けるのですが、最初は中学生のミライちゃん役を受けたんですね。ですが、最終的には「4歳の男の子」であるくんちゃん役に決まって。
やはり「4歳の男の子」をどう演じたら良いのか、最初は分からなくて、すごく自分でも考えたし、監督とも相談をしながら役作りをしていきましたが、なかなか難しかったですね。
声優のお仕事も初めてでしたし、描かれた絵という、自分以外の身体を使って、アニメーションの中でどれだけくんちゃんと一体化できるのか、年は離れていてもどうにか一体化したいなという思いがずっとあって、そこはすごく苦労しました。
高校生にとっての、この映画の見所はどのあたりにあるでしょうか。
公開日がちょうど夏休みの初日くらいということもありますが、夏が始まるという実感みたいなものをすごく感じさせてくれて、本当にどの世代の人でも楽しんでいただける映画だと思います。
すごく壮大なテーマがあるのですが、小さい子にとってはひと夏の冒険譚であり、大人の視点で見るとまた違うものが見えてくる。特に中高生の皆さんにとっては響くものがあると思います。自分の進路に悩んだり、自分は一体何者であるのかという、いわゆる「アイデンティティ」を自分の中から探そうとしたりと、くんちゃんにはそういった部分があるので、きっと共感できると思います。是非、この映画を見てもらって、家族の縦の繋がりや自分の過去を振り返ってみて欲しいなと思います。
お仕事をする上で意識されていることや、座右の銘などがありましたらお聞かせください。
お仕事を始めたのが割と小さい頃でしたので、その頃の感覚を忘れずに、ずっとまっさらで、初心で、お仕事をしていけたら良いなという思いがあります。
以前にある方から言われた「役者は何色にも染まれる存在であるために、普段はまっさらでいるべき」という言葉がすごく心に響いたので、普段はまっさらな状態でいて、役柄に応じて何事も柔軟に取り入れていくように意識しています。
女優や声優の魅力はどこにあると思いますか。
アニメーション映画に関して言えば、空を飛んだり、過去にさかのぼったりといった、普通の生活の中では経験できないことを、大きな違和感なしに伝えられるのが魅力だと思います。そこに私が声を吹き込めたことはすごく光栄ですし、現実の自分は、当然、4歳の男の子にはなれないので、今回のような、アニメ・声優のお仕事を通して、4歳の男の子の視点で色々なものを見られたのは貴重な経験でした。
今後の夢や目標がありましたらお聞かせください。
今回のようなアニメーションであったり、舞台であったり、映像であったりとさまざまなジャンルを経験させていただいていますが、これからも役柄毎に色々な型に一度はまってみて、その中で役目を果たしていけたら良いなと思っています。
進路選択を控えた高校生のみなさんにメッセージをお願いします。
私のように、お仕事をしながらでも、きちんと勉強をしたいと思い、大学に進むことができています。
自分に合った進路が見つからないと悩んでいる人は、自分の好きなことや興味を感じることなどの、身近なところにあるものを丁寧に見つけていくことできっと進路につなげることができると思います。
最近、大学生になったばかりの私がアドバイスをするのもなんですが、焦らずに地道に最良と思える選択を続けていけば、きっと素敵な道が開けると思います。