早稲田大学 服部教授 C細菌群をヒト腸内フローラから発見 進展に期待が高まる 更新日: 2020年6月27日
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早稲田大学大学院先進理工学研究科後期博士課程の細田至温(ほそだしおん)、同大理工学術院の浜田道昭(はまだみちあき)教授らの研究グループは,同大理工学術院の服部正平(はっとりまさひら)教授(研究当時)、東京大学大学院情報理工学系研究科の福永津嵩(ふくながつかさ)助教、および産総研・早大 生体システムビッグデータ解析オープンイノベーションラボラトリの西嶋傑(にしじますぐる)研究員(研究当時)との共同研究により、機械学習手法を用いて、3つの型に分類されるヒトの腸内フローラにおいて、それぞれの型に共通して現れる細菌群を推定した。また、その細菌群を構成する細菌が酪酸を産生する機能を持つことを発見した。
さらに、C細菌群と名付けられた新しい細菌群は、日本人には存在量が少ないことが判明した。この研究成果を受けて、新細菌群の存在量と疾患との関連調査などを解析することで、ヒト腸内フローラ研究の更なる発展や、細菌間相互作用のメカニズムの解明が期待される。
本研究成果は、2020年6月24日(水)午前1時(CEST:日本時間6月24日午前8時)にSpringer NatureグループのBioMed Central社が発刊するオープンアクセス科学誌「Microbiome」で公開された。