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ダブルスクール制度を導入し、高校卒業と同時に調理師免許取得

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 長崎県立長崎鶴洋高等学校(長崎市、松尾俊彦校長)では、平成29年度から、九州調理師専門学校(長崎市)とのダブルスクール制度を導入。昨年の春には、水産科の永吉嬉楽さんが、同専門学校の夜間部(専修学校一般課程)で学び、同校生徒として初めて、卒業時に調理師免許を取得した。
永吉さんは卒業後、調査船を運行管理する海洋技術開発株式会社(本社・東京中央区)に入社。現在は、船舶の司厨員(調理師)として活躍している。2年次からの選択コースを決める際、永吉さんの希望は航海コースだったが、ほかに同コースを希望する女子生徒がいなかったため、改めて周囲と相談の上、第2希望の食品コースを選択した。  しかし、船に乗りたい気持ちをあきらめることができなかったのだと振り返る。その後も船舶関係の仕事を探し続けていたというある日、実習で司厨員が作った食事を食べる機会があり、「船員を料理で元気づけられる司厨員って素晴らしい!」と、感動したのだと明かす。  ほどなく、現在勤めている会社のことを知り、司厨員として働くために調理師免許を取得する決意をした。それからは、平日は高校で授業を受けた後、夕方6時から夜の9時25分までは専門学校で学ぶ日々を送った。長崎鶴洋高校では引き続き、ダブルスクール制度を活用し、学校独自のキャリア教育を展開していく構えだ。

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