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正規雇用看護職員の離職率は横ばい 日本看護協会

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 公益社団法人日本看護協会(本部東京・渋谷区)はこのほど、「2019年病院看護実態調査」の結果を公表した。
 この調査は病院看護職員の需給動向や労働状況、看護業務の実態などの把握を目的として実施しているもの。
 調査結果によると、平成30年度の離職率は、正規雇用職員は10.7%で前年度比0.2?減、新卒者は7.8%で前年度比0.3?増、既卒採用者は17.7%と、全体としてほぼ横バイ状況だった。既卒採用者の約6人に一人が、再就職後、採用年度内に退職している実態があり、定着促進に向けて解消すべき課題があると言えそうだ。
 多様な勤務形態の導入状況について、法定外で実施している制度で規定に明記している項目としては、「年休が半日単位で利用できる制度」72%、「退職した職員の再雇用制度」49.9%、「年休が時間単位で利用できる制度」46.3%などが高い割合だった。
 さらに「規定に明記」「規定ではないが運用で対処」を合わせた実施割合を見ると、「年休が半日単位で利用できる制度」91.3%、「退職した職員の再雇用制度」88.0%、「育児・介護の理由以外の夜勤への配慮」87.1%で、状況に応じて職場環境の整備が進められていることが分かった。

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