私立大学の入学費用が過去最高の水準に 東京私大教連 更新日: 2020年6月10日
高校生のための進路ナビニュース
東京地区私立大学教職員組合連合(東京私大教連、本部東京・新宿区)が行った「私立大学新入生の家計負担調査」によると、入学費用の平均額は過去最高で、自宅外通学者では299万円となる一方、仕送り額は減少が続き、家賃を除いて算出した一日当たりの生活費は730円となっていることが明らかとなった。
「受験から入学までの費用」は、自宅外通学者が220万633円で前年度比1万6200円増加、自宅通学者が158万3,133円で前年度比1万6100円(1・0%)増加となり、自宅外通学者、自宅通学者ともに調査を開始して以来、過去最高額となった。
世帯の住居別の「税込年収」は、自宅外通学者で930万円、自宅通学者は950万1,000円。自宅外通学者世帯の「税込収入に占める『入学の年にかかる費用』」の割合は32・2%となり、家計にとって大きな負担となっていることがうかがえる。
この調査は令和元年5月~7月にかけて、令和元年度に私立大学(短期大学を含む)に入学した新入生の家庭(保護者など)を対象に実施したもの。調査対象の家庭の学生が在籍するのは、関東を中心とする1都5県の14大学・短大で4,396件の有効回答を得た。