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校内ガイダンス今昔(前編) 筆者:小林 英明(元都立高校進路指導主任・多摩地区高等学校進路指導協議会事務局参与)

コラム

進路多様校で進路指導をしていた教員時代、
校内進路ガイダンスの企画には頭を悩ませることが多かった。

特に校内相談会では、
進学校と違い大学だけではなく専門学校も、
さらに就職者が多いため企業にも相談ブースを開いてもらう必要がある。
しかし、7~8年前までは、
企業を含めた校内相談会を提案できる進路情報会社はなかった。
かろうじて学年生徒全体対象の講演会に、
当時としては「先進的な」企業の方をお招きするのが精いっぱいであった。

職業理解のためブース形式の「職業講話」や「校内職業体験会」を企画しても、
担当は専門学校ばかりでときには大学関係者も混じっていた。
専門学校には現場経験豊富な「その道のプロ」が多いため、
「その道」については申し分ない。
しかし、職種は専門学校に存在する学科関係になるため、
「その道」以外の製造、技能、販売、物流等、
生徒の多くが進む職種は準備が難しい。
これが悩みの種だった。

そこで私は、学校が直接依頼をし、
企業をいくつか混ぜ込むことを業者に相談した。
校内ガイダンスで設置できるブース数には限りがある。
企業を学校依頼で入れると、その分、専門学校の数が減る。
あまりいい顔をしない業者もあったが、
一方で快く受け入れてくれる会社もあった。
(後編に続く)

→ 後編はこちらからご覧ください

(元都立高校進路指導主任・多摩地区高等学校進路指導協議会事務局参与 小林英明)

【プロフィール】
1976年より都立高校教員。
2004年より都立拝島高校勤務、
2010年より進路指導主任として主に就職指導に当たる。
2019年3月定年退職。

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