じゃがたら通信(その4) 筆者:城所卓雄 更新日: 2020年7月29日
4.インドネシアと国際機関、特にASEANを中心に
次のデータからは、インドネシアがいかに国際機関・会議に貢献しているかが理解できると思います。
(1) ASEANの流れ (外務省の資料から。)
1945年 インドネシアの独立
1967年 ASEANの設立(当初の加盟国:インドネシア、マレーシア、フィリピン、タイ、シンガポール)、本部は、ジャカルタに設置
1984年 ブルネイ加盟(その後、1995年ベトナム、97年ラオス、とミャンマー、99年カンボジアが、それぞれ加盟、合計10カ国となる。)
2015年 12月31日 ASEAN共同体が発足
2017年 ASEAN設立50周年
(2) ASEANの基本データ
ASEANは、世界の成長センターであり、GDPは過去10年間で約2倍以上に成長し、2025年前後に名目GDPが日本を抜くとの見方があります。ASEAN10カ国の中で、インドネシアの経済発展が、一番期待されております。
○ 人口:約6.5億人(世界の約8.6%) 域内最大:インドネシア(2億6339万人)
○ 面積:約449万㎢ 域内最大:インドネシア(約191万㎢)
○ GDP:約2.8兆ドル(世界の約3.4%) 域内最大:インドネシア(10155億ドル)
(3) インドネシアの国際会議・組織への参加など
○ 1955年 バンドン会議(アジア・アフリカ会議)
2005年 同50周年記念会議
2015年 同60周年記念会議
○ その他の加盟機関・組織への加盟・年など
1950年 UN(国際連合)
1989年 APEC(アジア太平洋経済協力)
1995年 WTO(世界貿易機関)
2008年 G20(20カ国財務省・中央銀行会議)、(注:ASEAN加盟国の中で、唯一の加盟国)
(4) アジア競技大会
1962年および2018年、ジャカルタで開催されたアジア競技大会は、それぞれ2年後のアジアでの東京五輪大会の前祝いにつながることとなりました。しかし、2018年のジャカルタでのアジア競技大会の開催時には、日本のマスコミは、ジャカルタでの大会の2年後が、東京五輪の前祝いにつながるとは、一言も報じていませんでした。
他方、筆者が、2017年8月、ジャカルタ出張・訪問の際は、ジャカルタでの本アジア競技大会の開催を1年後に控えておりましたので、ガイドから筆者へ、このような内容の紹介を頂くと共に、「インドネシアは、東京五輪が成功裏に終了することを心から祈念しております」と伺い、感激・感銘を受けました。
(5) アジア記憶力選手権大会
2019年、バリにおいて表記大会が開催され、日本を含めた13カ国133名が参加し、モンゴル選手団が、30種目中、金メダル21個、銀メダル24個、銅メダル22個の計67個を獲得して断トツの第1位。これに続き、第2位は中国、第3位インドネシアと報じられました(モンゴル通信)。インドネシア人の記憶力は、日本人を上回っていることを認識すべきでしょう。