じゃがたら通信(その3) 筆者:城所卓雄 更新日: 2020年7月29日
3. インドネシアの活躍ぶり
(1) インドネシアの社会は、躍動感があり、特に2000年(正確には、1999年)以後GDPの向上・活躍には、眼を見張るものがあります。日系を始め欧米、中国、韓国系企業のインドネシアへの投資・企業進出などが多数見受けられます。ジャカルタ市内の乗用車並びにオートバイの99%が日本社製の車両が占めていることからも理解できると思います。
最近3回、ジャカルタ市内にあります日系企業の部品工場を視察して、感銘・感激を受けたことがありました。
それは、この日系企業の工場には、約300名ほどの現地職員が雇用されておりますが、事務系・技術系を問わず、全職員が日本語を学習し、充分な日本語会話能力があったことでした。そんなこともあり、この日系企業の工場の日本人の社長を始め10名ほどの幹部社員全員が、インドネシア語を学習し、会話能力も充分あることが伺えました。
さらに驚いたことには、本工場内を視察した際、工場内にゴミが一つも落ちていなかったことでした。
インドネシア人が、日本への留学に関心を持つのは、大学間交流、高等専門学校やその他の専門学校への留学に加え、最近は、特に、日本語学習者数が急激に増大しつつあることも理解しておきたいと思います。
(2) ジャカルタにあるスカルノ・ハッタ空港に到着して驚き・感銘したのは、同空港の3カ所のターミナル間の移動に、スカイトレイン・サービスが、2017年に導入されたことです。お陰様で、ターミナル間の移動がとてもスムーズとなり、しかも、料金は無料でした。ここは、本当にジャカルタと思うほど、日本の空港にはないような素晴らしいサービスでした。
(3) インドネシアの躍動感は、インドネシアがASEAN(東南アジア諸国連合)内において、GDPを向上させ、日本、中国、韓国を始め欧米諸国との投資・貿易枠の拡大、ASEAN諸国内での分業体制の確立、貿易量の拡大・増大に寄与したためだと思います。次のテーマは、ASEANを中心に紹介しましょう。