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出初め式 筆者:羽根田 ひとみ

1月6日に、出初め式が行われた。
凛とした一月の空気の中、地元の神社で祈願をし、
その後、町内をパレード、町の体育館で式典。
そして、それぞれの屯所に戻り新年会となる。
昼間から酒を酌み交わし語り合った。
この秋、女性消防団では小型ポンプ操法の全国大会出場が控えている。
当日はそういった話で盛り上がった。

さて、私が消防団に入団したのは、
東日本大震災後、自分にできることの一つとして考えたことがきっかけであった。
年に数回の行事ではあるが、日本の文化に触れられ、
そして何より、地域の人達とのコミュニケーションをはかることができる。

ときとして、嫌がれそうな協力金の集金だが、
来られる方だけでなく、行くほうも大変だ。
留守宅は何度も足を運ばねばならないからだ。
もしかすると、振り込みや自動引き落としのほうが便利かもしれない。

しかし、足を運ぶことにより、それぞれの家の家族構成、
いる曜日や時間帯が分かる。
特に一人暮らしの高齢者の方の様子を知ることは、
災害が起こった際、
また何かあった際の迅速な対応につながる。
「自分達の地域の安全は自分達で守る」
これは大切なことである。

「遠くの親戚より近くの他人」
昔の人が言った通りである。
地域でも職場においても、
近い人を大切にこの一年を過ごしたいと思った、
年の初めである。

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