金券 筆者:羽根田 ひとみ 更新日: 2018年8月7日
5、6月と連日、進路説明会、相談会が開催された。
高校に案内のチラシ配布を依頼訪問したとき、先生からのコメントと私の答えをご紹介したい。
「毎日のようにイベントがあるね。確か別の会社主催の相談会の前日だったな。ところで、羽根田さんのところは図書カードのプレゼントはないの?」
「すみません、うちは面接の本、志望理由の書き方の本を特典にしてます」
「そうだよね、その方がいいと私も思っているよ。この間の会社は2000円の金券だよ。生徒に配っていいのか疑問に思うが」
大学の担当者からも、
「生徒がチェックだけ欲しくて来るよ。3校回ると図書カード500円がもう一枚もらえるから。いかにも『早く終わってくれ』って顔をしてるから、すぐチェックしてあげるんだ」
私の子供達からも、全く進学を考えていない友人たちがクオカードをもらうため、何度も進学説明会に行ったと聞く。
不安と憤りを感じる。
もちろんそれをきっかけに進路を真剣に考える機会になればいいのだが、説明をしている側も、説明を聞いている側も「金券つながり」であり、決して、有意義な時間ではないことは、それぞれの感想でわかる。
他にも「資料請求10校以上請求するとクオカード2000円」とか、やり過ぎだろう。
パンフレット制作費、郵送費の無駄。
もったいない。
私自身も説明会での生徒の動員に必死になっているが、これから先も金券は配らない。
教育の現場を真剣に考え、役に立つ代理店でありたいからだ。