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憧れの先生 筆者:羽根田 ひとみ

息子が野球部でお世話になった先生に、転勤先の高校で再会した。
「みんな元気にしているか」など、一通り話してから、先生が続けた。
「車で走っていたら、1日に4人もの教え子たちに会った」
(今年卒業した野球部の教え子たち)
確率を上げたのには訳がある。
彼らは先生の車を発見し、追いかけてきたのだ。
車のナンバーまで覚えていた。

教え子が車を購入するときのエピソードがある。
まず、先生と同じ車種を選ぼうとするのだが、予算が合わず断念。
しかし、せめてナンバーだけでも同じにしたいと考えていたのだ。
現に我が家の息子も、「ナンバーって選べるの?」と聞いてきた。
「新車だったらいいけど、中古車はダメだと思うよ」と、答えると残念がっていた。
そして、「金貯めたら先生と同じ●●●を買おう」と言っていた。

いつも先生を敬称略(呼び捨て)で呼んでいたはずなのに、厳しい先生だと言っていたはずなのに、大好きで仕方ないのがよくわかる。

カッコいい大人になって、憧れの先生に近づきたい!
そんな思いを抱いている教え子たちがいるのだ。

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