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保護者講演 筆者:羽根田 ひとみ

6月下旬から7月にかけて、
毎日、保護者講演を行った。
内容は先生方と打ち合わせをするのだが、
最も多いのが「親子で進路について話し合って欲しい」だ。
三者面談で考えの違いが発覚するケースがあるからだ。
中でも学費については保護者の認識が不十分で、
トラブルにつながりやすい。

1・そんなに学費がかかるとは思っていなかった
2・初年度納入金を納める時期(入試時期が早いと、納入も早くなることを知らなかった)
3・奨学金を借りられる時期の誤認識
4・奨学金を借りすぎは後々困ることになる
など、保護者講演では、
これらを防ぐことを保護者に伝えている。

また、学校選択、企業選びのとき、
親の発言は気をつけたい。
よくありがちなのは、
「そんな会社、聞いたことがない」だ。
生徒は自分が検討しているときに、
その一言で落ち込むそうだ。

最近はオープンキャンパスに保護者が多く参加している。
これ自体、良いことだと思う。
大人の目で見る確認は大事なことだ。
ただ、一点気をつけなければならないのは、
本人が検討する前に、
「あーだ、こーだ」と批評をしてしまうことだ。
自分で選んだという、
自覚がないと、後で辞めてしまうことにつながる。

まずは本人に考えさせ、
次に親の考えを伝え
(いつまで、どの位の支援ができるのかなど)、
親子で話し合う。
そして、
最後は自分で選んだという自覚と自信を持たせて
就職試験、
進学入試に挑ませたいものだ。

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