母の日 筆者:羽根田 ひとみ 更新日: 2018年8月30日
日曜日は地元の小学校で運動会があった。
私は学校評議員として、運動会に出向いた。
子供の頃、あんなに広かった校庭は狭く思えた。
小さな子供達は、元気に走り、綱を引き、
大きな声で応援をしていた。
そしてお昼。
敷かれたシートの上でお弁当。
この光景はとても懐かしく、
母が作ってくれたお弁当を思い出す。
三段重ねのお重。
一段目に油揚げを醤油で煮たおいなりさんがたくさん並んでいて、
二段目には煮物がギッシリ。
三段目には、
タコや蟹になったウインナーと卵焼きという中身だった。
そして、ほぼ丸ごとのキュウリの漬物がビニール袋に入っていた。
家族の分だけでなく、数軒分も。
周りの家族たちとお互い分けあって、楽しく食べたことを思い出す。
日曜日は「母の日」でもあった。
前の晩から準備をし、
朝早くからお弁当を作っていた母を思い出す。
両手に抱えきれないほどの荷物を持ってきた母を思い出す。
そして、手をたたき優しい笑顔で応援してくれた母を思い出す。
私も母親となり20年がたつ。
少し手抜きをしながら、母の真似をしてきた。
母の日プレゼントで嬉しかったのは、
マッサージ券だ。
去年はワイングラスをもらった。
(酒好きがばれているようだ)
今年は料理器具。
(しっかり料理せよという意味かな?)
そして、何と言っても嬉しいのはやはり手紙だ。
今年も手紙を読んでウルウル。
また明日から頑張れる!
いま幸せであることに感謝したい。
「お母さん、ありがとう」
夕方遅く、白い小菊と真っ赤なカーネーションを手に、
今は亡き母に会いに行った母の日だった。