故郷の祭りに 筆者:羽根田 ひとみ 更新日: 2018年8月30日
後輩社員K君の故郷で行われた
「飯坂けんか祭り」に、彼の奥さんと社員5人で出かけた。
土曜日だったので仕事をぱっと済ませ、
たくさんある市営温泉のうち二つ入って、それからお祭りを見る予定をたてた。
結局、ギリギリまで仕事をしてしまい、温泉には入れなかった。
しかし、駅側の摺上川(すりかみがわ)沿いの足湯には浸かることができ、
ビール片手に最高の気分だった。
やぐらの行列が始まると
「ここが僕が入っていたところです。中で太鼓を叩いていました。」
「親父の組みはこっちなんです」
とても懐かしそうに誇らしげに、いろいろ話してくれた。
町並みを歩きながら思い出話をするK君の笑顔は、
生き生きしていた。
彼がこのお祭りを訪れたのは十数年ぶりという。
来年はハチマキ法被姿で参加させてあげたい。
故郷の祭りには帰してあげたい、と強く思ったのである。(故郷祭り休暇!)
それは、大学卒業後ライセンスアカデミーに入社し、
東京本社、仙台支社、名古屋支社、
北陸営業所、そして仙台支社と、
二つ返事で転勤を受けてきたK君に対しての感謝の気持ち。
そして、いつでも何処でも前向きな姿勢で取り組む、
彼を育ててくれた故郷へのささやかな恩返しなのである。