かあちゃん、来なくていいよ 更新日: 2018年4月24日
長男は野球部だ。残念ながらレギュラーではない。
しかし、私は試合の応援に行く。
こういった保護者は多くいる。
駐車場で、息子は入り口に立ち案内をしていた。
私が行くと少し照れたように、ニコニコしていた。
彼は駐車場係で頑張っている。
楽しく部活を頑張っているので、それだけで良いと思っていた。
ところが最近
「かあちゃん、来なくていいよ」
と、試合前日に必ず言うようになった。
自分が出られないことを気にしてだろう。
私は反省した。
試合に出られないのに何が面白いだろう・・・
そんなニュアンスを醸し出していたようだ。
姉はインターハイ出場。妹はバレーボール部のエース。
なんで君は?
心のどこかでそう思っていたのかもしれない。
先日、下の子の用事で試合の応援に行かなかった。
驚いたのは、
「かあちゃん、今日はハイタッチのとき、いなかったね」
と息子が言ってきたことだ。
彼は待っていたのだ。
ふと思い出した。
同じようなことが下の子のときにもあった。
小学校の最後の授業参観日に、
仕事で間に合わないかもしれないと伝えたとき、
平気な顔して
「おかあちゃん、来なくていいよ」と言われた。
当日、授業終わりギリギリで到着すると娘は泣き出した。
やはり待っていたのだ。
私は思った。
「かあちゃん来なくていいよ」は、
私に対する気遣いだったのだろう。
彼の成長が嬉しかった。