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モンスターペアレンツ 筆者:羽根田 ひとみ

モンスターペアレンツ、ほとんど人が耳にした言葉だろう。
理不尽なことを学校に言ってくる親のことだ。
多くの親はよそごとだと思っているが、
意外にもそれに近いケースは少なからず見聞するし、
自分もそれに近いことをしていて気づいていないケースすらある。
先日も、ある母親が、
娘の担任を変えて欲しいということで
同じクラスの親たちと話し合いをしたそうだ。
(実に大した理由ではなかったのだが)

実は、私も2度、同じような経験をした。
不思議なことにいずれも、
私の子どもたちが小学3年の時だった。
1、2年時の先生がとても優しい方だったが、
3年になって違うタイプ先生に変わり、親たちの不満がつのったのだ。
「給食を無理やり食べさせられる」
「宿題が多すぎる」が不満の一例だった。
(ちなみに、下の子の時は逆で「宿題が少なすぎる」だった)

親たちは悪気なく、
「先生を囲んでみんなで話し合いを持ちたい」
と私に相談してきた。
私は断固反対した。理由は次の4点だった。

1.悪気はなくとも先生との関係は悪くなる
2.過去に担任を変えた別の学年は、その後がよい結果にならなかった
3.子どもたちにとって悪い影響が残る(気に入らなかったら変えてもらえるという前例になる)
4.子どもたちがこれから先さまざまな人と付きあって行く上で、これも大切な経験である

しかし、同じ親同士ということもあって直ぐにはおさまらなかった。
そこで、校長先生に協力頂き、その説得のかいもあり、
なんとか先生を囲むことなく、良好な関係に導くことができた。

さすがに高校ではこういった話を聞くことはない。
ただ、日常、多くの生徒と接する中で、
先生への不満の理由を聞くことが少なからずある。
圧倒的に多いのは、「授業が解りにくい」であった。
そしてなぜか進路の相談は、教科や担任に関係なく、
解りやすい授業を展開する先生にお願いすることが多いそうだ。
会社としても、授業理解を促すお手伝いはできないものだろうか。
微力ながら私も考えていきたい。

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