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「1+1=。さて、答は」筆者・大阪国際中学校高等学校 橋本光央

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小学生レベルの「なぞなぞ」ですみません。答は「田」です。
では、1+2+3+4+5+…… = 。分かりますか。
真面目に答えると、1からnまでの合計は、n×(n+1)/ 2 で求められます。
ところが、数学の世界では、1+2+3+4+5+……+ ∞ = -1/12
となることが証明されているのです。えぇっ!? って感じですよね。
しかも、これはいくつもの総和法(チェザロ総和法や、アーベル総和法、ボレル総和法、
ラマヌジャン総和法、ゼータ関数正規化法、そして1次元カシミール効果 等)
で求められるので、間違いありません。正しい理論を重ねていくと、こうなるのです。
考えれば考えるほど、1+2+3+4+5+……+ ∞ = -1/12 になってしまうのです。
でも、何かおかしいですよね。

考えることは大切です。でも、論理的に考えて考えて考えた末に、
自分一人が「正しい」と思う結論にたどり着いたとしても、
それだけではダメなのです、現実的な行動に移さなければ。
山本五十六に「やってみて言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ」
という名言があります。やはり、実行しなくてはね。
まさに率先垂範が大切だということです。
いくら自分の考えた「机上の空論」を振りかざしたところで、
自分は何もしないと、他人はついてきてくれません。
ただ考えるだけではなくやってみて、最後は「相手を信じること」、
そして「信じるに足る人間となること」が大切なのです。
 
よく「人と人の間では、1+1は2にならない。なぜなら、
間にコミュニケーションという力が働き、効率が悪くなるので1+1 < 2になるから」
なんてことが言われます。
また、意見が違う人と人の場合はもっと悪くなり、
酷いときには、1+1 < 1になってしまうことも。
でも、せっかくなら1+1を3にも4にもしたいです。
そうするためには「自分が、自分が」とゴリ押しするのではなく、
互いに認めあい、信頼しあうことが大切なのです。

【プロフィール】
1989年より大阪北予備校に勤務、
2007年より大阪国際学園に勤務。
橋本喬木・天野大空のペンネームにてショートショートを執筆。
光文社文庫『ショートショートの宝箱』シリーズ等に作品を提供。
https://yomeba-web.jp/special/ss-cam5/

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