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防災士研修 筆者:羽根田 ひとみ

10月10日および11日、
防災士(日本防災士機構)の研修が行われた。
受講者は87名で、そのうち4名が女性だった。
朝9時から夕方6時半までぎっちり講習を聞き、
最後の1時間にテストが課される。
30問中7割ができれば合格となる。
合格するには、講習だけでは不十分で、
事前にテキストを勉強する必要がある。

さて、講習の内容だが、
テスト出題には直結しないが
とても興味深いものがあった。
気象災害、都市災害、地震、噴火、
土砂崩れなどの避難訓練について、
工夫を凝らしている高校の紹介があったのだ。
まず最初に災害の内容を生徒に知らせ、
生徒はそれにもとづき自分たちで考えて、
行動に移すといったものだ。
まさに、アクティブ・ラーニングだ。

東日本大震災の時、津波に遭遇し、
全校で4人だけしか助からなかった小学校があった。
生存者の証言によると、
長時間校庭で待機し続けて、
児童から「先生、裏山に登ろう」と言う声が上がったものの、
それを無視したため悲惨な結果となった

緊急事態の際の判断はとても難しい。
だからこそ、
常に知識を備え、想像力を働かせる訓練が必要なのかもしれない。

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