自転車通学 筆者:羽根田 ひとみ 更新日: 2018年8月30日
福島北高等学校、りんご畑に囲まれた私の母校である。
当時は校庭の中にもりんご畑があった。
ほとんどの高校生が自転車通学をしている。
私も往復24km、一つ山を越えて通った。
雨の日はカッパを着て、
雪の日は学校に着くと雪だるま状態になっていた。
ある日、母が、ハンドルにカバーを付け、
タイヤをスノータイヤに変えてくれていたことは
今でも忘れられない。
一番辛いのは強風の日で、
「立ちこぎ」をしても前に進まないこと。
風に飛ばされて田んぼに落ちてしまった友達もいた。
しかし、3年間自転車で通った経験は「宝」だった。
私は水泳部だったが、
県記録を更新できたのは、このおかげだったと思う。
素晴らしい環境に感謝している。
近頃では校門あたりに
「ここからは送迎のお車はご遠慮願います」
という看板を多くみかける。
車で通学する生徒が増えているのだろうか。
事情もあろうが、体力作りの機会を失うのはもったいない。
ぜひ、若者には安全運転を心がけ
四季を感じながら、
自然に鍛えられながらの自転車通学をお勧めしたい。