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我が家のアクティブラーニング 筆者:羽根田 ひとみ

地域の盆踊り大会、仮装をして十数年参加している。
毎年夏休みになると、
「今年は何をやる?」と、子供たちと話し合う。
アナと雪の女王、オリンピック、東京スカイツリー、
ワールドカップなどなどその年に流行ったもの、
話題になったものを考え作るのだ。
これが実に面白い。
それぞれの発想を聞くのが私の楽しみで
それからいろいろ工夫をして作り開催当日は
ドキドキしながら発表を待つのだ。

ところが「今年は絶対何もやらないからね」と
子供三人に先手を打たれた。
理由は、部活が忙しい、作るのが面倒、
恥ずかしくてもうやってられないと言うのだ。
そこで私は
「ビリギャルやろ、やって!
流行ったし、簡単だし。賞に入らなくてもいいからやろうよ。
とにかく参加することに意義があるんだから」
と、お願いし続けたが反応はなかった。

当日、私は民謡を唄わなければならないので、
全くやる気のない子供たちを待たずに会場に出かけた。
茶髪のカツラとビリギャルの本をテーブルに置いて。

年頃なので仕方がないなと諦めていた1時間後、
やぐらの上で熱唱している私の目に飛び込んで来たのは、
ビリギャル姿の息子と娘だった。たまらなくうれしかった。

今、学校教育のなかでは能動的学修、
いわゆるアクティブラーニングを実践する方向性が求められつつある。
実際にやってみて考える、
意見を出しあって考えるなどいろいろな活動を通して
主体的に取り組む学習方法とされているが、
現場の先生方にはその実践方法についての悩みも多いと聞く。
我が家のよもやま話をコラムにしながら
意外と日常生活のなかにそのヒントがありそうだと気がついた。

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