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「教師に求められる力『外部との連携・折衝力』の基礎 ─想像して、礼をつくす─」筆者・玉川弘文

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ある県の教員1年次(初任者)には、身に付けるべき力が四つある。
その一つが「外部との連携・折衝力」である。
学校関係者や講演等の訪問者への「挨拶」、
講演内容の打ち合わせ等での「上手な聴き方・話し方」、
「電話対応の基本」をOJTで身に付ける。

教育実習期間中、学生と面識のない大学教員が急きょ実習校を訪問することがある。
研究授業に出席するためだ。
学生と大学教員との連絡は、mailでのやり取りが多く、
内容は、お礼の挨拶文と日時(例えば「6月6日4時間目です」)で結ばれる。
その後、訪問する大学教員が、交通手段をインターネットで調べ訪問したと聞いた。
はて? それでよいのであろうか?

急きょの訪問とは、仕事の優先順位を変更し、はじめての土地・学校を訪問するケースが多い。
訪問する大学教員には、交通アクセスを丁寧に説明し、安心と信頼を得る対応を求めてしまう。
学校の最寄り駅。徒歩で20分。
またはバスで東口5番バス乗り場○〇車庫行、△△下車、東口から10分、バスの運賃220円です。
また、電車の遅れや事故等を配慮して、
学校の電話番号、交通アクセスのURL、ウェブページのアドレスを添付する配慮がほしい。
さらに、研究授業の開始時間と終了時間、研究授業前の打ち合わせと終了後の反省会の時間と
出席する高校側の教員の役職、氏名とふりがなを伝えるべきと考えてしまう。
大学教員に聞かれる前に、想像して、お礼の挨拶文にしっかりと記載してもらいたい事項だ。

【プロフィール】
日本大学商学部准教授
1985年より東京都立高校に勤務
北地区チャレンジスクール(現・桐ヶ丘高等学校)開設準備室 教諭、
北地区総合学科高等学校(現・王子総合高等学校)開設準備室 主幹教諭、
晴海総合高等学校 校長 等を経て、2023年より現職

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