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「タイムマネジメントよりタイミングマネジメント」」筆者・日本大学商学部 准教授 玉川弘文

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毎年5月末から6月中旬の期間は、教員志望者の「教育実習期間」である。
この期間は、学級担任の役割や職務内容を理解しながら、
教科指導・生活指導・進路指導以外の活動で児童生徒と適切なかかわりを学ぶため、
タイムマネジメントが肝要であると実感する。
しかし、私は、タイムマネジメントよりタイミングマネジメントを挙げる。

教員はさまざまな仕事を同時並行的に行っている。
仕事の成否を左右する要因は、能力、技術、人柄などさまざまだが、
成果を出している人に共通するのは、“ベストタイミング”で行動していることだ。
話しかけるタイミング、提案するタイミング、すべて、“間がいい”のである。
『いまだ!』という機を見定めている。
間の悪い人は、『いつまでに終わらせるか』という時間管理
(仕事が増えると追われる気持ちになり、余裕がなくなりミスが起こりやすくなる)
をするが、間のいい人は『いつやるのが効果的か』というタイミングを見計らっている。
ベストタイミングをつかめば、生産性が向上して、さまざまな評価も上がる。
働き方改革の肝である。
やるべきことがたくさんあって、何から手をつければいいか迷ったら、
「このタイミングで行動すると、どんな効果があるか、どんなリスクがあるか」
で判断すると、仕事の優先順位が明らかになる。

1週間、1日単位で指導教諭、教員の仕事の流れを把握して、
ベストタイミングで指導・助言を受け、実習期間を乗り切ってもらいたい。
現場の教員にも言えることであるが……。

(※編注:このコラムは6月に執筆いただきました)

【プロフィール】
日本大学商学部准教授
1985年より東京都立高校に勤務
北地区チャレンジスクール(現・桐ヶ丘高等学校)開設準備室 教諭、
北地区総合学科高等学校(現・王子総合高等学校)開設準備室 主幹教諭、
晴海総合高等学校 校長 等を経て、2023年より現職

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