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長く勤める 筆者:羽根田 ひとみ

毎年この時期、定年を迎えるお世話になった先生に、
一輪の花を届ける。
また、この季節は、
新年度に向けて希望と不安が渦巻く時期でもある。

長年お世話になった先生を訪ねた。
先生曰く、
「教師というものは、
毎年、同じことをやっているようだが、
しかし、生徒は違う。
一人ひとりが希望をもって高校に来る。
そんな生徒が希望を持てなくなったとき、
どのように生徒を指導するのか。
これまた、一人ひとり対応方法が違うんだな」

「若い先生への対応も同じです。
『長く勤めているといろんなことがあるが、
やけにならず、ムキにならず、
地道にやるしかないんだよ』と
アドバイスしているんだ」
先生は続けた。

さて、私事だが、
つい最近、うまくいかないことがあった。
この先生の言葉を思い出し、さらに、
普段は厳しい社長の「気にしないことだ」という
シンプルな一言で、
前を向くことができた。
入社してから二十数年、
このような励ましのおかげで
長く勤めることができたと思う。

人生の先輩方の言葉は、
私たち中堅層にはありがたく響く。
長年、勤められた方に、
「心からお疲れ様です」と感謝したい。
そして、われわれ中堅層も、
後輩が長く勤められるよう
導びかなければならないと思った。

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