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高校入試合格発表 筆者:羽根田 ひとみ

高校入試は、昔、公立は一回限りだった。
ちなみに私は福島県での受験である
発表の日、私は友人と一緒に姉の車に乗って高校に行った。
自分の受験番号を見つけた後、
友達に声をかけるとまさかの不合格。
どう慰めていいか分からず、
思わず「海に行こう」と、そのまま海に行ってしまった。
本来であれば中学校に戻らねばならなかったので、
先生に叱られた苦い思い出がある。
なお、当時は、ラジオ、新聞でも発表されていたので、
親戚や知人からお祝いの電話等があった。
こちらは嬉しい思い出だ。

今の入試は、「一期」「二期」があり、
チャンスが増えた。
一期の発表は中学校で行われる。
以前聞いた話だが、二つの教室があり、
生徒は指定された方に行く。
そこで、発表もしくは指導を受ける。
生徒は、最初、どちらが「合格教室」か分からず、
入ってくる生徒を見て、
盛り上がったり意気消沈したり。
まるでバラエティー番組「芸能人格付けチェック」のようだ。

別のケース。
ある男の子は宮大工になりたいと建築科を目指した。
スポーツ推薦で出願しようとしたが、
目立った成績がなかった。
野球一回戦負け、陸上県大会補欠、駅伝準優勝。
倍率は2倍以上だったが、
「あの学校で野球と勉強がしたい」と志望校を変えなかった。
その合格発表は、
生徒が並び一人一人担任の先生から告げられる形式だった。
幸いにも、合格が告げられた。
そのとき偶然、目の前に野球部の先生がいた。
その先生が笑っている顔を見て、彼は泣いたそうだ。
そして、彼はお世話になった駅伝のコーチ、
野球のコーチにお礼の電話をした。

これから二期入試を受ける生徒たちは、
今まさに、ラストスパート。
必死に勉強している。
この季節はたくさんのドラマが生まれる。

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