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不登校の高校生への支援策 自宅での遠隔授業で単位認定

高校生のための進路ナビニュース

文部科学省は、不登校の高校生に対する支援策として
自宅と学校を想定した遠隔授業による単位の取得を認める方針を定めた。
上限は36単位と、卒業に必要な単位の半数近くにのぼり、
来春から適用される見通しだ。
同時に、少子化対策として、
小規模の高校では他校の授業を遠隔で受ける際の
教員配置についても見直すとしている。

これまでもこうした取り組みは行われていたものの、
病気で登校できない生徒への特例であったことにくわえ、
遠隔授業は認められていなかった。
今後は校長が認めれば、
教員による同時双方向の授業を不登校の生徒が自宅で受けることで
授業を受けたとすることができる。
また、録画した授業動画の視聴とレポートの提出など、
いわゆる通信教育の形式も、単位に含めることができる。

義務教育下での不登校の生徒は、
小中学校合わせて約24万5千人と急増している。
そのため、次のステージに当たる高校での対策の必要性もまた高まっている。
2022年の小中高校生の自殺者数は514人で、
統計がある1980年以降では最多となった。
そのなかでも高校生が354人で、
中学生の143人に次いで最多である。

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