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世界第1位の舞台裏 筆者:羽根田 ひとみ

アプリケーションの開発と成果を競う国際大会
「第5回国際ナノ・マイクロアプリケーションコンテスト」(7月20日)において、
世界第1位の栄光に輝いた福島県立郡山北工業高等学校を訪問した。

開発に携わった高校生は5人。
“ロボットをコツコツと作っている……”という記者の勝手なイメージとは異なる、
清々しい若者たちだ。
挨拶や敬語はバッチリ! しかも笑顔! 質問に対しての受け答えも的確だ。

そんな若者たちを育てた先生に聞くと、大会で重視したのは“プレゼンテーション”だったという。
ものづくりの内容はもちろん大切だが、8分間でいかにそれを分かり易く、
興味をもって聞いてもらえるかを課題としたのだ。

多くのチームが説明を中心としたプレゼンテーションをするなか、
5人は劇の手法を用いて、すべてを英語で演じ切り、聴衆の気持ちを掴むことに見事成功。
「勝てたのは、審査員だけではなく、会場にいるすべての人に伝えたいと工夫したことが大きかった」と、
先生は微笑む。

独りよがりではない聞き手を意識したプレゼン手法、それを支える生徒たちの知識と努力、そして先生の指導力――。
さまざまなものが結実した8分間であり、世界1位だったことに、改めて感心させられた。

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