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「後悔」〔受験生の皆さんへ〕筆者・大阪国際中学校高等学校 橋本光央

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今でこそ私はショートショートやコラムを書いていますが、
20年くらい前に始めたときは、落語(三題話)を書いていました。
そして、趣味で書いた新作落語をwebサイトにUPしていたところ、
それを目にした落語家さんが連絡くださったのです。
「○月×日に新作落語を手掛けている噺家仲間の集まりがあるので、参加しませんか」って。
ところが、ちょうどその日に離せない仕事があり、行けなかったのです。
そこで「次回の集まりに参加させていただきます」と伝えたのですが、
二度と連絡はありませんでした。当然ですよね。
でも、「もし、あの集まりに参加していたら……」。

1980年、講談社「星新一ショートショート・コンテスト」が開催されました。
当時、私は高校生。
中学時代にはショートショートをむさぼり読んでおり、
自分でも20作くらいは書いていたので、「ぜひ、応募!」と思ったのですが。
結局、送らなかったのです。理由は「恥ずかしかった」って感じです。
ところが最近、その頃に書いたショートショートが、
ほぼそのままの形でSF Prologue Waveに掲載されたのです
(『遺書』天野大空https://prologuewave.club/archives/8824)。
それなりに評価してくださっているってことでしょう。
ということは、「もし、あの時に応募していたら……」。

これらに限らず、「もし、あの時に」って思うことはたくさんあります。
でも、そのほとんどは「やらなかったこと」に対しての後悔で、
「やって失敗したこと」に対する後悔はありません。
なぜなら、失敗したときには必ず自分自身でリカバーするからです。
だから、失敗しても悔やむことなんてないのです。
確かに、やる前に「失敗したら嫌だなあ」と思って、
「逃げ出したい」と思うことは多々あります。
でも、それでもやってみることです。
だから受験生の皆さんは、何もせずに逃げ出すことがないよう、
絶対に後悔しないよう、頑張ってください。

【プロフィール】
1989年より大阪北予備校に勤務、
2007年より大阪国際学園に勤務。
橋本喬木・天野大空のペンネームにてショートショートを執筆、
星新一公式サイト・寄せ書きに「星先生の発想法」が掲載されました。
「星先生の発想法」

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