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【独自調査】新規高卒就職に関するアンケート 調査結果 Vol.10

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株式会社ライセンスアカデミーでは全国の高等学校を対象に、新規高卒就職に関するアンケート調査を実施しました。結果をシリーズで紹介していきます。

Q.新規高卒者の3年以内退職率は約4割と言われています。早期離職の大きな要因になっているものは何だと思いますか

近年大きな話題となっている高卒者早期離職の要因について、教員の視点ではどのように考えられているかを聞いた結果、5つの要因に多くの回答が集中した。

最も多かったのは「人間関係の問題」で、7割近くあった。高卒者に限らず離職理由としてよくみられる要因だ。ただ、社会経験が乏しい高校生にとって、様々なバックグラウンドをもつ幅広い年齢層とのコミュニケーションは大人が想像する以上に負担となっているようだ。企業は時間をかけて育てる意識で、丁寧な対応を心がけたい。

続いて、「安易な職業選択」、「職業意識が希薄」と回答した教員が5割ほどだった。これらは、生徒の職業観に起因する要因である。そして、「仕事内容が合わない」、「やりたい仕事と違った」が4割ほどで続く。企業とのマッチングに起因する要因だ。職業研究や企業研究がまだまだ不十分なまま就社している生徒が多いと言えるのではないか。

高卒就職の早期離職の多さについては、いわゆる一人一社制など、採用ルールを疑問視する声がある。しかし、職業観が乏しければどのような制度で入社しても結果は同じだろう。制度面からのアプローチではなく、まずは職業観の醸成が欠かせない。

「賃金が安い」「休日・休暇が少ない」といった条件面が要因だとする声は比較的少なかった。

「その他」では、「がまんが足りないから」「学生意識から労働者意識に切り替えられていないから」といった生徒が抱える問題と、「高卒社員を一から育てる意識が低いから」「企業は採用の際に良い面しか伝えないから」など、企業側の問題それぞれが挙げられた。また、「いまの高校生は怒られ慣れていない。社内で厳しい言葉で言われると人格否定されたと感じて辞めてしまう」といった、生徒と企業の双方に関わる問題点を指摘する声もあった。

アンケート結果の完全版は以下からご覧いただけます。
「新規高卒就職に関するアンケート調査」

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