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新課程入試「情報」 87大学が共テ・個別試験で課す方向

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2025年度からの新課程入試で出題教科となる「情報」について、出題の有無を朝日新聞と河合塾が調査した結果、必須科目や選択科目として「課す・課す方向」と回答した大学は、大学入学共通テストで13%、個別試験で3%であることがわかった。

調査は朝日新聞と河合塾による「ひらく 日本の大学」2021年度共同調査で、2021年6~8月に775大学(大学院大学、通信制のみの大学を除く)を対象として実施。655校から回答を得た。

調査によると、共通テストや個別試験で「情報」科目の出題についての質問で、全体の7~8割が「検討中」や「わからない」と回答。「必須科目または選択科目として課す・課す方向(一部の学部・学科・方式含む)」と回答した大学は、共通テストで84大学(13%)、個別試験で21大学(3%)だった。全体では、87大学(13%)が共通テストもしくは個別試験のいずれかで課すとした。

具体的な大学をみてみると、
【共通テスト/個別試験で課す・課す方向】
東洋大学、筑波技術大学ほか

【共通テストで課す・課す方向】
秋田大学、立教大学ほか

【個別試験で課す・課す方向】
駒沢大学、東京情報大学ほか

【共通テスト/個別試験ともに課さない・課さない方向】
奈良県立医科大学、仙台大学ほか

「課す・課す方向」と回答したなかには、一部の学部・学科・方式のみで共通テスト「情報」を利用または個別試験で出題する大学、選択科目の1つとして「情報」を利用・出題する大学等も含まれている。また、共通テスト「情報」の利用については「国立大学協会の方向性や、高校の情報教育の状況等によっては、各大学の利用方針も変わる場合がある」、個別試験での「情報」の出題については「特に現行課程で出題していない大学にとっては、作問等の課題が大きく、実際には出題を見送る可能性もある」と指摘している。

参考:河合塾 「新課程入試における教科「情報」の方向性」

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