文科省調査 学校選択理由と進路選択の満足度 更新日: 2021年9月3日
高校生のための進路ナビニュース
文部科学省は8月10日、「第19回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)」の結果を発表した。本調査は毎年、2001年に生まれた子どもを対象に行う継続調査で、今回は進路選択とその後の満足度について聞いている。
調査結果によると、進学した大学を選択した理由(複数回答)について、男子は「合格できそうだったから」「将来就きたい仕事と関連しているから」「自宅から近いから・通いやすいから」が上位を占めた。女子は「将来就きたい仕事と関連しているから」「特色ある取組を行っているなど授業内容に興味があったから」「合格できそうだったから」が上位を占める結果だった。
●学校選択理由 上位5位(大学 男子)
「合格できそうだったから」39.1%
「将来就きたい仕事と関連しているから」34.8%
「自宅から近いから・通いやすいから」25.3%
「特色ある取組を行っているなど授業内容に興味があったから」24.8%
「卒業後の就職に有利だから」24.5%
●学校選択理由 上位5位(大学 女子)
「将来就きたい仕事と関連しているから」49.0%
「特色ある取組を行っているなど授業内容に興味があったから」37.4%
「合格できそうだったから」34.9%
「学校の雰囲気がよかったから」33.7%
「自宅から近いから・通いやすいから」27.3%
学校選択理由別の進路選択満足度については、「学校の雰囲気がよかったから」「特色ある取組を行っているなど授業内容に興味があったから」「他校よりも入試の難易度が高いから」を選択理由に挙げた学生は満足度が高い結果だった。対して、「合格できそうだったから」「友人が選択していたから」「親・親せきにすすめられたから」を選択理由に挙げた学生は不満と感じる傾向が強い結果となった。
●進路選択の満足度が高い学校選択理由 上位5つ(満足・どちらかといえば満足の合計割合)
「学校の雰囲気がよかったから」94.3%
「特色ある取組を行っているなど授業内容に興味があったから」93.9%
「他校よりも入試の難易度が高いから」93.1%
「卒業後の大学院等への進学に有利だから」92.8%
「将来就きたい仕事と関連しているから」92.6%
●進路選択に不満を感じる学校選択理由 上位5つ(満足・どちらかといえば満足の合計割合)
「合格できそうだったから」21.5%
「友人が選択していたから」18.3%
「親・親せきにすすめられたから」14.1%
「高校の先生にすすめられたから」13.9%
「授業についていけそうだったから」13.5%
※「学校選択理由別の進路選択満足度」には、大学、短期大学、高等専門学校、専修学校・各種学校への進学者が含まれている。
授業内容や将来との関連性などを軸に進路選択した人は満足度が高く、自発的でない理由で進路選択した場合、不満に感じる人が多い傾向になっている。
参考:第19回21世紀出生児縦断調査(平成13年出生児)結果