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【考えよう!探究・SDGs】Tシャツ自動販売機 知ることの大切さ

高校生のための進路ナビニュース

いま世界で叫ばれているSDGsへの取り組みは、
地球規模の課題をみんなで解決していこうというものです。

全世界に広がる多種多様な社会問題は、
もはや他人事ではなく「誰かが頑張る」といったレベルでは解決できません。
全世代・全人類が自分事として考え、みんなで協力して社会を変えていかなければなりません。
誰もが課題解決の一端を担っています。

社会問題に取り組むうえで大切な第一歩は「知ること」です。
ものごとの背景にあるもの知ることで事実がみえてきます。
事実を知れば心が動き、心が動けば価値観が変わり、価値観が変われば行動が変わります。
一人ひとりに起こるこうした変化が、社会の変化へとつながっていきます。

そのためには「なぜ?」の視点がとても大切です。
ものごとへの関心や好奇心が「知ること」につながります。

ヨーロッパで行われた、ある社会実験の動画です。
The 2 Euro T-Shirt - A Social Experiment

People want fashion for a bargain.
街中に設置されたTシャツの自動販売機。
Tシャツが2ユーロ(約250円)で売られています。
安いTシャツを求めて人が集まります。

But would they still buy it, if they knew how it was made?
そのTシャツがどのように作られているかを知っても、まだ買うのでしょうか。

One of millions making our cheap clothing for as little as 13 cents an hour, each day for 16 hours.
サイズを選択すると、Tシャツを作っている労働者の様子が流れます。
時給はわずか13セント(約13円)。1日の労働時間は16時間。
このような労働環境の下、このTシャツは作られています。

Do you still want to buy this 2¢T-shit?
それでもまだ買いますか?
Buy(購入する)/Donate(寄付する)のボタンが現れ、みんなDonateのボタンを押しています。

People care when they know.
知ることで気づく。

動画を見た人は、Tシャツの安さの背景を知りました。
まさに、知ることで心が動き、価値観の変化によって行動が変わることを表しています。

まずは、学校での学びのなかで「なぜ?」を探してみてください。
この探究心は進路を見定めるきっかけにもなります。
「なぜ?」を解消するには何の勉強が必要か、それを勉強するためにはどの学校がいいか。

ひとつ知った先に、よりよい未来を築くきっかけがあるかもしれません。

*今後、進路ナビニュースを通して、探究活動の一環として、社会や地域の課題解決をしていくためのテーマを発信していきます。
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