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【考えよう!探究・SDGs】豊かさの裏にあるもの

高校生のための進路ナビニュース

1945年の終戦から76年が経過した日本は、もはや普段の生活で戦争を意識することはない。しかし、諸外国に目を向けてみれば、いまも争いが行われている国がある。戦争や紛争のニュースを目にした時、それを自分事としてみる人はどれだけいるだろうか。自分とどんな関係があるかを考えてみる人はどれだけいるだろうか。

いまや1人1台が当たり前となったスマートフォンの製造にはレアメタルと呼ばれる稀少な金属が欠かせない。このレアメタルの権益争いによる大規模な内戦や紛争がコンゴ民主共和国で勃発した。何万キロと離れた国で起こった争いは私たちの生活必需品とつながっているのだ。先進国の豊かな暮らしはコンゴの犠牲の上に成り立っていると言えるだろう。

グローバル化によって様々な国や地域で生産される商品を利用している私たちは、世界で起こっている問題と無縁ではない。だからこそ、モノに溢れる便利で豊かな社会の裏にはどのような現実があるのか、そこに目を向けなければならない。

ファストフードやファストファッションは、途上国の長時間・低賃金労働によるものかもしれない。いつも食べているチョコレートの原料であるカカオは、児童労働によって収穫されたものかもしれない。あなたの使うノートは、大規模な森林破壊の一部かもしれない。

差別・貧困・不平等・搾取など様々な課題はいまも世界で起こっている。これらの課題と自分の暮らしがどのように関係しているのか、そんな視点でものごとをみることが、課題解決の一歩につながる。

*今後、進路ナビニュースを通して、探究活動の一環として、社会や地域の課題解決をしていくためのテーマを発信していきます。
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